日本の対エチオピア貿易、2023年は輸出入ともに前年比約3割減

(エチオピア、日本)

アディスアベバ発

2024年02月07日

日本の財務省貿易統計に基づくグローバルトレードアトラスからの数字によると、2023年の日本の対エチオピア貿易(通関ベース)は、輸出が前年比28.3%減の4,628万ドル、輸入が28.6%減の1億1,383万ドルとなった。貿易収支は日本の6年連続の入超だった(添付資料表参照)。

日本からエチオピアへの輸出では、輸送用自動車(10人以上)や乗用車、バイクが前年比増の中、小型トラック(5トン以下)が大幅減となった。機械系以外では殺虫剤が前年比4倍超を記録し、10位にはコメがランクインした。コメに関しては、2023年5月に無償資金協力「食糧援助」で引き渡し式が行われている。輸出額全体はエチオピアの外貨不足や輸入規制の影響もあり、30%近く減少した。

エチオピアからの輸入では、コーヒー豆が全体の81.1%を占めているが、前年比33.1%減だった。輸入品目構成に大きな変動はなく、コーヒー豆以外の品目では、ゴマ、植物の葉・枝などがおおむね前年比増を記録したが、輸入額全体は輸出同様に前年比30%近い減少だった。

(中山泰弘)

(エチオピア、日本)

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