ガーナ大統領、2017年就任以来となる大規模な内閣改造を発表

ガーナのナナ・アクフォ＝アド大統領は2024年2月14日、2017年1月の就任以来初となる大規模な内閣改造を発表した。財務相をはじめとする11人の閣僚、2人の地方閣僚、10人の副大臣が交代となった。

2022年12月にガーナは事実上のデフォルトに陥り、世間の激しい批判にさらされてきたケン・オフォリ＝アタ財務相の後任は、元エネルギー省の副大臣で、財務省のモハメド・アミン＝アダム国務大臣が昇格することとなった。また、首都が位置するグレーターアクラ州大臣のヘンリー・クォーテ氏は、内相に起用された。今回の変更は即時に適用された。

なお、現時点では改造の理由については明らかにされていない。ガーナ民主主義開発センター（CDD-Ghana）のオサイ・クワポン博士は「この内閣改造が1、2年前になされていたら、アクフォ＝アド政権は国民からの信頼を取り戻せていたかもしれないが、大統領選挙までの残りの期間で大きな政策決定が行われるようには思えない」と述べる（注）。一方で、ガーナ・インテグリティ・イニシアティブ（GII）常務取締役のアダ氏は「今回の内閣改造の時期は少し遅かったかもしれないが、正しい方向に向かっている」と述べ、汚職との戦いや善政を促進するための取り組みに期待を示した。

新閣僚は次のとおり。

• 財務相：モハメド・アミン＝アダム氏
• 内相：ヘンリー・クォーテ氏
• 保健相：ベナド・オコ・ボイ氏
• 環境・科学・技術・イノベーション相：オフィリア・メンサ・ヘイフォード氏
• 情報相：ファティマトゥ・アブバカー氏
• 道路・高速道相：フランシス・アセンソ・ボアチェ氏
• 公共事業・住宅相：コジョ・オポン・エンクルマ氏
• ジェンダー・子供・社会保護相：ダーコア・ニューマン氏
• 地方自治・農村開発相：マーティン・アジェイ＝メンサ・コーサ氏
• 衛生・水資源相：リディア・セイラム・アラハサン氏
• 観光・芸術・文化相：アンドリュー・エジャパ・メーサ氏

（注）次回大統領選挙予定日は2024年12月7日。

（数実奈々）