自由アルゼンチン再建債シリーズ2の募集額全額が落札

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2024年02月27日

アルゼンチン中央銀行は2月22日、自由アルゼンチン再建債(BOPREAL)シリーズ2の募集額全額が落札されたと発表した。

BOPREALは、2023年12月12日以前に通関された財、提供されたサービスに係る未払い輸入債務を抱える輸入者を購入対象に中銀が発行するドル建て債で、それぞれ発行条件が異なるシリーズ1からシリーズ3までが存在する。債券の輸出者(サプライヤー)への譲渡や、国外の流通市場での売却、または満期償還で入手する外貨によってサプライヤーへの支払いを行うことを意図して発行されたものだ。

シリーズ1は、募集額50億ドルの全額が1月31日までに落札され、その後に入札が開始されたシリーズ2も募集額20億ドルの全額が落札された。2023年12月の中銀によるBOPREAL発行計画の発表時、シリーズ2は流通市場での取引は不可とされていたが、その後、方針が見直され、流通市場での取引が可能になった。アルゼンチンの証券会社コエンによると、最後の入札翌日の2月23日にはシリーズ2は額面の84%の価格で取引が成立したとしている。シリーズ1も額面の6割程度の価格で流通市場において取引されている。

今後はシリーズ3の入札が開始される予定で、発行額は30億ドルとされている。

(西澤裕介)

(アルゼンチン)

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