戦闘休止の2日間延長でハマスが28人の人質を解放、休止再延長交渉は継続

(イスラエル、パレスチナ)

テルアビブ発

2023年11月30日

イスラエルとハマスの戦闘休止は11月28日から2日間延長された(2023年11月28日記事参照)。イスラエル首相府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、28日にハマスはイスラエル人10人とタイ人2人を解放し、イスラエル監獄局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますはパレスチナ人30人を釈放した。

戦闘休止延長2日目の11月29日には、ハマスはイスラエルとロシアの二重国籍者2人を解放外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした後、イスラエル人10人とタイ人4人を解放外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、イスラエル監獄局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますはパレスチナ人30人を釈放した。

戦闘休止の2日間の延長期限は現地時間の11月30日午前7時(日本時間30日午後2時)に終了したが、戦争休止の再延長に関するイスラエルとハマスの交渉は継続しているとみられる。イスラエル国防軍(IDF)は30日午前9時ごろのX(旧ツイッター)への投稿で、「人質解放プロセスの継続に向けた調停者の努力に鑑み、枠組みの条件に従って作戦の休止は継続される」とした。

画像 作戦休止の継続に関するIDFのX(旧ツイッター)でのコメント画面

作戦休止の継続に関するIDFのX(旧ツイッター)でのコメント画面

なお、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は11月29日に記者会見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを行い、「戦闘が始まったときから、(1)ハマスの壊滅、(2)人質の全員帰還、(3)ガザが二度とイスラエルに対する脅威とならないようにすることの3つの目標を掲げたが、これら3つの目標は、今も変わらない」と述べた。さらに、「この1週間で、われわれは人質数十人の帰還という非常に大きな成果を得た」としながらも、人質の帰還を終えたら、イスラエルはまた戦闘に戻るのかという質問に対し、「私の答えは明確にイエスだ」とし、休戦終了後に戦闘を再開することを明確にしている。

イスラエルとハマスの衝突の詳細については特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ)

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