サウジアラビアのムハンマド皇太子、イスラエルとハマスの武力衝突でイランや各国首脳と電話会談

(サウジアラビア、イスラエル、トルコ、パレスチナ、イラン、フランス)

リヤド発

2023年10月12日

サウジアラビア国営通信社(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは10月12日、同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相がイランのイブラーヒーム・ライーシー大統領と電話会談を行い、イスラエルとパレスチナ自治区のガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの武力衝突について協議したと報じた。

同皇太子は「サウジアラビアは、進行中のエスカレーションを阻止するため、国際的・地域的に最大限の努力を行っており、民間人の標的化や無実の人々の命を奪うことに反対する。国際人道法の原則を順守する必要性を強調し、ガザ地区の悲惨な人道状況とそれが民間人に与える影響を強く懸念する。パレスチナの大義を擁護し、パレスチナ人民の正当な権利を保障する包括的で公平な和平の達成を目指す取り組みを支援する」と述べた。

同皇太子はイスラエルとハマスの武力衝突に関して、各国首脳と相次いで電話会談を実施している(2023年10月10日記事参照)。10日にパレスチナ自治政府(PA)のマフムード・アッバース議長(10月10日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)と、11日にトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領(10月11日付SPA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)と、12日にはフランスのエマニュエル・マクロン大統領(10月12日付SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとそれぞれ電話会談を行い、サウジアラビアの立場を説明し、パレスチナ人民に寄り添い続けることを強調した。アッバース議長はムハンマド皇太子に感謝の意を表し、サウジアラビアの確固たる姿勢と、パレスチナ国民とその大義を擁護する同国の努力を高く評価した。

(林憲忠)

(サウジアラビア、イスラエル、トルコ、パレスチナ、イラン、フランス)

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