インド入国者に対するサンプルPCR検査撤廃

(インド)

ニューデリー発

2023年08月07日

インド保健・家庭福祉省(MoHFW)は7月20日、インドに入国する国際線搭乗者のうち無作為抽出した2%に対するサンプルPCR検査の実施を解除した。これにより、インドに入国する者は全て、渡航前、到着時のいずれの場合にも、PCR検査を求められないこととなった。7月19日に改正された新型コロナウイルス対策に伴う入国規制に係るガイドラインでは、ワクチン接種の推奨や搭乗時のマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保などが引き続きうたわれたが、主だった行動制限は定められていない。

新型コロナウイルスに関するインドへの入国規制を巡っては、2022年2月以降段階的に緩和され、2023年1~2月に一時的な強化があったものの、その後は再び緩和された。最新のガイドラインは、インド国際線到着に関するガイドライン(7月19日時点)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を確認のこと。

国内の直近の新規感染者数は8月4日現在、1日当たり100人未満で推移しており、街中でマスクを着用している人は少数派だ。各州政府による新型コロナ対策としての行動制限もほぼ解除されている。

なお、インドへの渡航に際して、日本旅券保持者が到着時に取得できるビザ(ビザ・オン・アライバル)は、新型コロナウイルス流行初期の2020年2月に水際対策として一時的に発給停止となっていたが、現在は再開している。

(広木拓)

(インド)

ビジネス短信 ce8d5b0888cf02cd