議会選挙の開票結果、与党変わらずも組閣可能性低く

(ブルガリア)

ブカレスト発

2023年04月11日

ブルガリア中央選挙管理委員会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます発表によると、4月2日に実施された国民議会選挙で、それまでの与党GERB・UDF連合(注1)が前回2022年10月2日の解散総選挙と同様に、最多得票率26.49%で全240議席中69議席を得て、引き続き与党となった。しかし、組閣のためには与党連合が全議席のうち過半を占める必要があるため、今回も組閣できず、暫定内閣が大統領によって発足する可能性が高い。

第3次ボリソフ政権の任期満了に伴う議会選挙が行われた2021年4月以降、2年間で5回目の議会選挙(2022年8月15日記事参照)となった今回の投票率は40.5%(有権者総数662万2,013人)で、前回選挙の39.3%より1ポイント強高かった。

2022年9月まで半年間のみ連立与党だった変革党・DB連合(注2)は第2党となり、得票率24.56%で64議席を得たが、前回選挙での両党合計の得票率27.65%、73議席を下回った。第3党は反NATO・EUで究極の愛国主義を掲げる再生党で、前回の得票率10.18%、27議席から、今回14.16%、37議席と大きく10議席増やし、前回第3党だったトルコ系のMRF「権利と自由のための運動」(13.75%、36議席)を逆転した。

(注1)「ブルガリアの欧州における発展のための市民(GERB)」と民主勢力同盟(UDF)の連合。

(注2)「変革を継続する(変革党)」と「民主主義的ブルガリア(DB)」の連合。

(ブラティミール・カネフ、西澤成世)

(ブルガリア)

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