サンクトペテルブルクで国際線の再開や就航が相次ぐ

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2023年03月13日

ロシアによるウクライナ侵攻後、日系を含め西側のほぼ全ての航空会社がロシア便の運航を停止する中、一部の航空会社で定期便を就航したり再開したりする動きが出ている。サンクトペテルブルクのプルコボ空港は3月10日、チュニジアの航空会社ヌーベルエアが夏ダイヤとして4月7日からチュニジアのモナスティルとサンクトペテルブルク間のフライトを復活すると発表した。モナスティルはビーチリゾートとして知られ、同社は2022年夏にも同ルートを運航していた。2023年5月中旬には首都チュニスとサンクトペテルブルクを結ぶフライトも予定されている。

2月19日からは、中国の海南航空が2020年初に新型コロナ禍により運航を停止した北京~サンクトペテルブルクの定期便を再開した(「タス通信」2月1日)。毎週日曜日に1便を飛ばしている。1月には、アラブ首長国連邦(UAE)の航空会社フライドバイがドバイとサンクトペテルブルクをつなぐ定期便を就航させたほか、エジプトの航空会社アルマスリア・ユニバーサル・エアラインズは2022年8月に、同国のフルガダ~サンクトペテルブルクの運航を開始している。

現在、プルコボ空港を離発着する国際線フライトは、ロシアと歴史的につながりの深い中央アジアやコーカサス地域を除けば、トルコやエジプトなどのビーチリゾートを含む中東行きが多い(添付資料表参照)。欧州圏では唯一、エア・セルビアが週に3便を運航している。アジアでは、タイのプーケットやスリランカのコロンボ行きの便がある。中国でいえば、先述の海南航空以外に、四川航空が2022年夏に成都~サンクトペテルブルクの定期便を新型コロナ禍以降で初めて再開している。

【欧州ロシアCIS課】

(ロシア)

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