富士通、テルアビブに研究開発拠点を開設

(イスラエル)

テルアビブ発

2022年12月06日

富士通は11月28日、イスラエル・テルアビブに新拠点を設立し、2023年4月から活動を開始することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。日本や欧州から派遣する研究者とともに、イスラエル国内でも現地採用を行い、人工知能(AI)とネットワークに関連するセキュリティー技術の研究開発を進めるという。拠点の体制は、日本や欧州から派遣される研究者を含め約10人で開始する予定。

富士通は2021年、イスラエルのベングリオン大学内にAIセキュリティー領域の研究拠点である「富士通サイバーセキュリティセンター・オブ・エクセレンス・イン・イスラエル(Fujitsu Cyber Security Center of Excellence in Israel)」を設置しており、今回設立する新拠点はイスラエル国内で2カ所目となる。

2022年11月28日付「CTEC」紙によると、富士通執行役員SEVP CTO(最高技術責任者)ビベック・マハジャン氏は「イスラエルで新たに研究者を採用し、ベングリオン大学との連携を強化しつつ、ネットワーク技術のセキュリティーと信頼を提供するというミッションに貢献していく。本拠点が富士通の世界中の研究ネットワークと連携し、将来のAIやセキュリティー技術の開発で中心的な役割を果たすことを期待している」と述べた。

また、11月29日付「タイムズ・オブ・イスラエル」紙によれば、富士通は、イスラエルでの研究成果が自動運転ネットワークやセルフレジ、物体検知AIへの攻撃対応など、幅広い分野に応用できるとしている。近年、技術探索や投資を目的とした日本企業による拠点設立は相次いでいたが、研究開発を目的とした同社の拠点設立は、イスラエルのAI・セキュリティー技術を日本のIT企業がどう取り込み社会実装していくか、他社の技術開発戦略への影響を含め今後の展開に注目が集まる。

(太田敏正)

(イスラエル)

ビジネス短信 c6cccd3d0ce5250c