新型コロナワクチン接種完了者は渡航前の検査不要に

(フィリピン)

マニラ発

2022年11月11日

フィリピン政府は112日、新たな入国規制を発表し、新型コロナウイルスのワクチン接種完了者について、渡航前の「陰性のRT-PCR検査結果」または「陰性の抗原検査結果」を必要としないことを明らかにした。これまで、これらの検査による陰性の検査結果、または3回目(ブースター)の接種した証明の提示がワクチン接種完了者に施設隔離を免除する条件となっていた(2022年10月27日記事参照)。

「ワクチン接種完了者」と見なすには、(1)出発国の出発日時からさかのぼって14日以上前に、ファイザー製など2回接種する種類のワクチンを2回接種済み、またはヤンセン製など1回接種で済む種類のワクチンを接種済みであること、(2)ワクチン接種の証明書を所持・提示することを条件としている。

15歳以上、かつワクチン未接種者、あるいは一部ワクチン未接種者、ワクチン接種の証明書を提示できない場合は、フィリピン到着時に、出発国の出発日時から24時間以内の陰性の抗原検査結果を提示する必要がある。陰性の抗原検査結果を提示できない場合は、フィリピン到着時に抗原検査を受けることが必要となる。ワクチン接種未完了者に求めていた入国後5日間の施設隔離は不要となった。

今回の一連の措置変更は、入国規制緩和によるインバウンド産業の活性化を志向する政府の提案を受け、マルコス大統領が承認したと現地紙で報道されている(「フィルスター」紙2022113日付)。

(吉田暁彦)

(フィリピン)

ビジネス短信 b2e7bd1925d2c4c5