中国EVメーカーNIO、初の国外生産拠点のハンガリー工場を9月から稼働

(中国、ハンガリー)

上海発

2022年08月08日

中国の新興電気自動車(EV)メーカーの上海蔚来汽車(NIO)は729日、ハンガリーに設置した生産拠点を9月から稼働することを発表した。生産拠点の敷地面積は約1万平方メートルで、同社初の国外工場だ。充電設備の欧州製造センターや、サポートセンター、開発研究センターとしての役割が期待されている。充電ステーションの開発や製造、アフターサービスなどを手がけるとともに、電池交換サービスの研修業務も実施する。

NIO20217月にノルウェー向けにEVを初めて輸出した(2021年7月28日記事参照)。2022年下半期にはドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマークでもEV販売を正式に開始する予定だ。

中国のEVメーカーの欧州進出は活発だ。全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)の崔東樹・秘書長(事務局長相当)は、中国の新エネルギー車(NEV)輸出台数は2020年の223,000台から2021年には588,000台になり、急拡大していると発表した。202216月のNEV輸出台数は西欧や東南アジア向けが牽引し、前年同期比2.1倍の368,563台で、うち、欧州向けのNEV乗用車輸出台数は178,356台と、NEV乗用車全体(362,160台)の49%を占めた。

(劉元森)

(中国、ハンガリー)

ビジネス短信 b42853d2d362d14e