GCC諸国が新型コロナ関連の入国規制を緩和、バーレーンとクウェートは全て撤廃

(中東、湾岸協力会議(GCC)、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン)

ドバイ発

2022年05月10日

湾岸協力会議(GCC)諸国は、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少を受けて、入国に際する水際対策を相次いで緩和している。バーレーンとクウェートは入国者に対する新型コロナ関連の規制を全て撤廃、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、オマーンでも、新型コロナワクチンを所定の回数接種済みであれば、PCR検査や隔離なしで入国が可能となっている(添付資料表参照)。

GCC諸国では、バーレーンが最も早く2月20日に、入国に際する新型コロナ関連のワクチン接種とPCR検査の要件を撤廃した。続いて、クウェートが5月1日に同要件を撤廃した。両国では同要件の撤廃と同時に、屋内外でのマスク着用も任意となった。

UAE、サウジアラビア、オマーンでは、各国が承認する新型コロナワクチンを所定回数接種していれば、PCR検査や隔離なしで入国が可能となっている(注)。

カタールは唯一、出発前のPCR検査の要件を維持している。また、入国前のワクチンの接種状況などのオンライン登録、管理アプリの利用などを必須要件としており、比較的厳しい規制を維持している。

(注)サウジアラビアとUAEの入国時や入国後の行動規制などの詳細については、次のビジネス短信記事を参照。サウジアラビア(2022年4月27日記事参照)、UAE(2022年5月2日記事参照)。

(山村千晴)

(中東、湾岸協力会議(GCC)、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン)

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