中国、新型コロナの影響を踏まえ2023年夏のサッカーアジアカップ開催を返上

(中国)

北京発

2022年05月19日

中国の北京市、天津市、上海市、山東省青島市など10都市(注)で開催予定だったサッカーアジアカップについて、同大会の中国組織委員会は5月14日、開催を返上すると発表した。2023年6月16日から7月16日までの開催を予定していた。

同委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、大会を完全にオープンなかたちで開催することを約束することが難しくなったと表明した。また、アジアサッカー連盟、中国サッカー協会と協議の上、開催地の変更を決定し、新たな開催地をできるだけ早く確定すると明らかにした。

同大会に向けて、開催予定地の10都市ではスタジアムなど競技施設の建設や改築が進んでいた(「騰訊網」5月15日)。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、四川省成都市の第31回世界ユニバーシアード夏季大会(当初2022年6月開催予定)や浙江省杭州市の第19回アジア競技大会(当初同年9月開催予定)など、中国各地で開催予定だった大型イベントの延期も相次いで発表されている(2022年5月11日記事参照)。

(注)10都市は北京市、天津市、上海市、四川省成都市、重慶市、陝西省西安市、遼寧省大連市、山東省青島市、福建省アモイ市、江蘇省蘇州市。

(趙薇)

(中国)

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