日本からの入国にはワクチン接種・陰性・回復のいずれかの証明が必要

(フランス)

パリ発

2022年04月25日

日本からフランスへの入国手続き(4月25日現在)は、新型コロナワクチンの接種歴により異なる。接種を完了している12歳以上の渡航者はワクチン接種証明書の提示が求められるが、出国前のPCR検査または抗原検査による陰性証明は求められない(フランス内務省ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

ワクチンについては、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ製ワクチンを2回目接種後7日経過した場合、もしくはジョンソン・エンド・ジョンソン(ヤンセン)製のワクチンを1回接種後28日経過した場合に接種を完了したとみなされる。また、18歳以上の渡航者にはワクチン接種を完了してから9カ月以内のブースター接種が義務付けられる。

他方、ワクチン接種を完了していない12歳以上の渡航者は、出国前72時間以内に実施したPCR検査または同48時間以内に実施した抗原検査の陰性証明書、または回復(治癒)証明書(過去6カ月以内に実施したPCR検査または抗原検査で11日以上経過した陽性証明)の提示が必要となる。

ワクチン接種歴にかかわらず、日本からの渡航者には入国時に新型コロナ感染症検査の実施や入国後の自主隔離(待機)は求められない。

フランスでは、ワクチン・パス(ワクチン接種証明書)による行動制限措置は3月14日に解除されており(2022年3月4日記事参照)、現在はレストラン、見本市・展示会、文化・娯楽施設、長距離列車などの利用にワクチン・パスを提示する必要はない。ただし、医療機関や高齢者施設への入館には衛生パス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ワクチン接種証明書、24時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明書、回復証明書のいずれか)による制限措置が適用されている。屋内におけるマスク着用義務は、公共交通機関および医療機関を除き、解除されている(フランス政府ウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

なお、新型コロナウイルスへの罹患(りかん)が疑われる場合は、検査機関(ラボラトワール)や薬局でPCR検査または抗原検査を受ける。結果が陽性の場合、ワクチン接種完了者および4カ月以内の罹患歴がある者は原則7日間の自主隔離(接種未完了者で同罹患歴がない者は10日間)が義務付けられる。接種完了者および同罹患歴がある者は、発症日(無症状の場合は検査日)から5日目(接種未完了者で同罹患歴がない者は7日目)の抗原検査の結果が陰性であれば、隔離を解除できる(医療保険ウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。外国人観光客向けの検査料は、法律によりPCR検査が43.89ユーロ以上、抗原検査で22ユーロ以上と設定されている(フランス行政サービスサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(山崎あき)

(フランス)

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