エクアドルがCPTPP加盟を申請、貿易の多角化目指す

(エクアドル)

ボゴタ発

2022年01月11日

エクアドル外務省は12月17日付の公式ツイッターで、環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)への加盟申請のため、寄託国のニュージーランド政府へ正式に文書を提出したと発表した。産油国であるエクアドルは、輸出の約4割を原油が占めており、輸出先としては米国、EUおよび中国が5割強を占める。CPTPPへの加盟で、貿易の多角化を目指す。

2017年5月までの10年間、ラファエル・コレア大統領によって左派色の強い政権運営が行われてきた同国だが、後任のレニン・モレノ大統領は、財政均衡を重視し、非石油分野の輸出拡大と外国投資誘致に力を入れてきた。2021年5月に大統領に就任した、元銀行頭取のギジェルモ・ラッソ氏は就任演説で、「エクアドルは世界貿易への扉を開く」と宣言し、太平洋同盟への加盟や主要貿易相手国との自由貿易協定(FTA)締結を進めていく考えを表明していた。

(茗荷谷奏)

(エクアドル)

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