新型コロナ対策の新たな緩和措置、イエローゾーンで夜間外出制限を段階的廃止

(イタリア)

ミラノ発

2021年05月21日

イタリア政府は5月18日、新型コロナウイルスの規制措置緩和に関する新たな暫定措置令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、同日発効した。2020年11月から約半年間にわたって夜間外出制限を敷いていたが(2020年11月6日記事参照)、以下のとおり、イエローゾーン(注)で段階的に緩和する。

  • 5月18日から6月6日まで:午後11時から翌日午前5時まで外出制限とする(これまでは午後10時からだったが、1時間短縮)。
  • 6月7日から20日まで:午前0時から午前5時まで外出制限とする。
  • 6月21日以降:外出時間制限の適用を停止する。

なお、ホワイトゾーンでは外出時間制限の措置を適用しない。

その他、イエローゾーンでの飲食店の営業については、屋外の営業に限っていたが、6月1日から屋内での飲食も可能となる。

今回の暫定措置令は、4月に導入を発表した、抗原検査の陰性を示す「グリーン証明書」(2021年4月26日記事参照)の有効期間の規定も定めている。ワクチン接種に関する証明書について、接種サイクルの完了日から9カ月間証明書を有効とするほか、ワクチンの1回目の接種時にも発行し接種後15日目から接種サイクルの完了予定日まで有効としている。

イタリアでは、ワクチン接種スピードが加速しているほか、新規感染者数も顕著に減少傾向にある。経済活動や市民生活の本格的な再始動の機運に期待が高まっている。

(注)感染リスクの度合いに応じて全20州を色分け。リスクと制限措置が厳しい順に、赤・オレンジ・黄・白。ゾーン別の州一覧はイタリア政府サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます参照。

(山崎杏奈)

(イタリア)

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