11月の新型コロナウイルス感染者数、前月比30%増

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年12月04日

バングラデシュで11月30日、新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が2,525人となり、9月2日以来約3カ月ぶりに2,500人を超えた。バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)によると、月単位では、10月の感染者数が4万4,205人、陽性率が11.4%だったのに対し、11月はそれぞれ5万7,472人、13.2%となり、感染者数は前月比で30%増加した。また、1日当たりの平均感染者数は10月1,474人、11月1,854人と25.8%増加している。

バングラデシュでは11月後半から気温が下がり始め、12月から2月中旬までが冬の季節となる。9月8日以降、1日の感染者数が2,000人未満だったものの、11月16日以降は同2,000人を超える日が続いている。政府は第2波に備え、マスク着用の徹底を促しているが、市中では徹底されていないケースも多く見受けられる。首都ダッカでは11月末から朝晩は涼しくなっており、気温がより一層下がる12月以降の感染状況が注目される。

日本に退避した日本企業の駐在員の再渡航や出張者受け入れも徐々に進んでいるが、入国後14日間の自己隔離義務がある。そのため、出張者の渡航は本格的には進んでいないのが現状だ。自己隔離の実施場所について、駐在員は自宅、出張者はホテルなどの宿泊施設で可能となっている。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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