現行規制を2週間延長、英国からの渡航を禁止

(香港)

香港発

2020年12月23日

香港政府は、12月23日を期限としていた現行の新型コロナウイルス感染拡大防止措置(2020年12月10日記事参照)を2021年1月6日まで2週間延長すると発表した。延長される主な措置は以下のとおり。

(1)レストランなどの施設に対する措置

  • 午後6時~翌日午前4時59分はレストラン店内での飲食禁止。1テーブルの着席人数を2人までとし、店内座席数を通常の50%までとする措置を維持。
  • バー、パブ、フィットネスジムなどは営業停止。

(2)公共の場でのマスク着用を義務付け、集合人数は2人まで

(3)公務員の在宅勤務

なお、幼稚園や小中学校(日本の高校含む)の登園、登校再開も2021年1月11日に延長された。

また、香港政府は12月22日から、英国から香港への渡航を禁止する措置を発表した。英国内で新型コロナウイルスの変異種が発生していること、クリスマス休暇を利用して香港へ戻る英国留学中の学生が今後増加することを想定しての対応。

具体的には、過去14日間のうち2時間以上、英国に滞在した全ての者(香港市民を含む)は香港への入境が認められない。また、12月2日以降に英国から香港に到着した者は、14日間の指定ホテルでの強制検疫後、7日間のホテルまたは自宅での隔離が必要となるほか、入境19日目もしくは20日目に実施するPCR検査で陰性の必要がある。

香港航空最大手のキャセイパシフィック航空は政府の措置を受け、12月21日以降1月10日までの英国~香港間のフライトを全てキャンセルした。

(渕田裕介)

(香港)

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