韓国ICT企業上位5社の時価総額は約48兆円
(韓国)
ソウル発
2020年08月14日
韓国の全国経済人連合会(以下、全経連、日本の経団連に相当)は8月10日、韓国のICT企業(注)上位5社の時価総額の合計が530兆ウォン(約48兆円、1ウォン=約0.09円)との結果を公表した。
全経連は、2010年から2020年までの韓国ICT企業上位5社の時価総額の年平均伸び率が23.4%だったと発表した。一方で、上位5社の時価総額の伸び率について、米国が29.4%、中国は70.4%であり、上位5社の時価総額の合計は米国の15分の1、中国の4分の1の規模にとどまっていると分析した。
韓国のICT企業上位5社は、(1)サムスン電子〔時価評価額342兆ウォン(約31兆円)〕、(2)SKハイニックス〔(同59兆ウォン(約5兆3,000億円)〕、(3)NAVER〔同51兆ウォン(約4兆6,000億円)〕、(4)LG化学〔同45兆ウォン(約4兆1,000億円)〕、(5)カカオ〔同32兆ウォン(約2兆9,000億円)〕で、米国企業、中国企業との時価総額の比較においては、特にインターネットポータルサイトおよび電子商取引企業で差が大きかった。特にNAVER、カカオの2社の時価総額の合計は83兆ウォン(約7兆5,000億円)であるのに対し、中国のJDドットコムの時価総額は1社で120兆ウォン(約11兆円)と大きく水をあけられていると指摘した。
全経連は新型コロナウイルス感染症の影響によってデジタル経済への転換が加速する中、「製造業中心の韓国企業が今後の国際競争で勝ち抜くためには、米マイクロソフトやテスラのようにデジタル革新・融合に成功したモデルを参考にしなければならない」と強調している。
(注)ICT企業とは、世界産業分類基準(Global Industry Classification Standard;GICS)の分類上、Information TechnologyおよびCommunication Serviceを含む企業とした。
(当間正明)
(韓国)
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