102日ぶりの市中感染、オークランドは3日間の外出制限

(ニュージーランド)

シドニー発

2020年08月12日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は8月11日、感染経路不明の新型コロナウイルス感染者4人がオークランドで確認されたことを明らかにした。これに伴い、8月12日正午から3日間、4段階ある新型コロナウイルスの警報レベルを、オークランドはレベル3に、それ以外の地域はレベル2にそれぞれ引き上げる。ニュージーランドでは、これまで102日間、市中感染ゼロの状態が続いており、警報レベルを1として、入国規制以外の制限措置を撤廃していた(2020年6月11日記事参照)。

オークランドでは、食料品調達などの必要不可欠な外出以外は自宅にとどまり、外出時はマスクを着用することが強く推奨されている。ビジネスは、顧客との接点がない状態であれば営業できるが、可能な限り在宅勤務を行うことが求められる。飲食店は持ち帰りのみとなり、図書館などの公共施設、フードコート、ジム、公園などは閉鎖される。学校も可能な限りオンライン学習を実施することとされる。

オークランド以外の地域では、社会的距離を保ち、衛生基準を守り、接触記録を残すことが求められる。ビジネス、学校、公共施設などは営業を継続できるが、集会人数は最大100人に制限される。公共交通機関などの社会的距離が確保できない場所では、マスクを着用することが推奨されている。

ニュージーランド政府は、この3日間の間に状況の検証と情報収集を行い、今回の感染がどのように発生したかを確認し、今後の対応方針を決定するとしている。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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