アウディ、ハイブリッド自動車の量産をハンガリーで開始
(ハンガリー)
ブダペスト発
2019年12月17日
ドイツ高級自動車メーカーのアウディのハンガリー法人アウディ・ハンガリアは12月5日、ハンガリー北西部ジェールの工場で、マイルドハイブリッド(MHEV)技術を搭載したアウディQ3およびQ3スポーツバックモデルの量産を開始したことを発表した。
両モデルは、アウディ・ハンガリア初のハイブリッド車となる。両モデルとも、ジェール工場で製造されたエンジンが使用されている。同社は、生産のため工場を整備し、また高電圧技術を扱うことができるよう従業員に訓練を行うなど、人材育成にも取り組んでいる。
ジェール工場では、Q3やQ3スポーツバック以外にもA3リムジンやカブリオレ、TTクーペ、ロードスターなどの車種が製造されているが、近年、生産台数は減少傾向にある(図参照)。
しかし、今回量産を開始する両モデルが属するスポーツ用多目的車(SUV)セグメントの同国市場シェアは2015年の25.3%から2018年の37.4%に成長しており(表参照)、今後、生産台数が増加する可能性もある。
ハンガリーでは同社以外にも、マジャール・スズキやダイムラー、BMW、オペルなどが自動車や自動車部品の生産を行っている。BMWは2018年に10億ユーロ相当の投資を行い、ハンガリー北東部にあるデブレツェンに燃料系および電気自動車系の車種の生産工場を建設すると発表した(2018年8月3日記事参照)。同社の発表によると、デブレツェンの工場の建設開始は2020年春に予定されている。
(バラジ・ラウラ)
(ハンガリー)
ビジネス短信 e25e860ff20ea652