ホンダ、ナイジェリアで現地組み立て第2弾となるSUVを投入

(ナイジェリア)

ラゴス発

2019年05月17日

ホンダが100%出資するナイジェリアの四輪車部門法人、ホンダオートモービル・ウエスタンアフリカ(HAWA)が国内で組み立てる新型の小型スポーツ用多目的車(SUV)の「HR-V」(日本名「ヴェゼル」)の発売記念発表会が5月9日、ラゴス市内で開催された。

写真 華やかに発表されたHR-V(ジェトロ撮影)

華やかに発表されたHR-V(ジェトロ撮影)

HR-Vは、「フィット」がベースのモデルで1.8リットルエンジンを搭載する。HAWAはこれまでセダン2車種、SUV2車種を販売し、このうち3車種が輸入販売で、セダンの「アコード」を国内で2015年7月から組み立て、販売していた。HR-Vの現地組み立てを開始したことにより、販売車種が5車種に増え、SUVのラインアップも大型の「パイロット」、中型の「CR-V」、小型の「HR-V」とより幅広いセグメントに対応できる。

HAWAの大洞彰宏社長は「顧客からは買い求めやすい価格、使い勝手、走行性能、燃費に対する要望が大きかった。SUVはナイジェリアに多い悪路に強く、HR-Vは多彩なシートアレンジ、触れば分かる質感、走行性能、クラストップの燃費が特徴だ。車両本体価格もファブリックシートのグレードで1,000万ナイラ(約300万円、1ナイラ=約0.3円)を切っており、訴求力が高い」と、販売拡大に意欲をみせた。

来賓あいさつした国家自動車設計開発委員会のジェラーニ・アリユ総裁は「国内組み立てにより小売価格が抑えられ、高性能な自動車の普及や、国の自動車産業の高度化に大きく貢献する」と、ホンダの功績を称賛した。

ホンダはナイジェリアで1979年から二輪車を組み立て、販売している。これまで二輪と四輪のそれぞれの現地法人の社長を室岡克博氏が兼務してきたが、ナイジェリアの景気回復や市場拡大を受け、2019年4月から大洞氏が四輪部門の社長として就任し、駐在員が増加したことで、よりきめ細かい経営が可能になった。

(西澤成世)

(ナイジェリア)

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