経産副大臣、グラジャート州コーラジ地域などの投資環境整備を要請
(インド)
アーメダバード発
2019年02月01日
経済産業省の磯崎仁彦副大臣は1月17日、グジャラート(GJ)州のビジェイ・ルパニ州首相と会談し、GJ州で日本企業の集積が進むマンダル・ベチャラジ・コーラジ地域の投資環境整備に関する課題について意見交換した。磯崎副大臣は、外国投資誘致サミット「バイブラント・グジャラート・グローバルサミット2019(VGGS2019)」(2019年1月28日記事参照)に出席するためにグジャラート州を訪問していた。会談に同席した15社の日本企業が産業インフラ、生活インフラ整備のさらなる推進などを具体的に要望し、州政府は積極的に取り組む姿勢を示した。
また、ジェトロの野口直良理事はルパニ州首相と個別に面談し、(1)マンダル・ベチャラジ・コーラジ地域における道路拡幅工事の早期完了、(2)コーラジ工業団地入居に係る日系企業への投資インセンティブ付与、(3)GJ州出身の製造業人材の雇用促進に向けた活動協力などについて意見交換を行った。ルパニ州首相は確実な対応を約束するとともに、ジェトロのGJ州における日系企業支援活動に謝意を示した。
コーラジ工業団地の視察ツアーを実施
ジェトロは1月19日、VGGS2019に参加した日本の企業関係者を対象に「コーラジ工業団地」の視察ツアーを実施した。工業団地はアーメダバード市内から車で約40分のところにあり、グジャラート州産業開発公社(GIDC)が新たな日系企業向け工業団地として2018年10月から分譲している(2018年11月6日記事参照)。ツアーには、日本の企業関係者約15人が参加した。
ディプティ・マラタ GIDCサナンド地域マネジャーがコーラジ工業団地の概要を説明。「現状600エーカーが分譲可能。価格も1平方メートル当たり3,735ルピー(約6,000円、1ルピー=約1.6円)と廉価で(注)、工場建設区画のほかにも日本人向けのアパートの開発や学校、病院、娯楽施設などを誘致し、日本人街を開発する計画がある」とアピールした。既に数十社の日系企業が入居を検討中だという。参加者からは「市内や港へのアクセスが良いのはありがたい」「電気など工業団地内インフラの早期整備が望ましい」などの声があった。
(注)販売開始時の3,800ルピーから値下げされた。
(丸崎健仁)
(インド)
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