農林水産物・食品の輸出支援ポータル

若者に人気のエリア、レピュブリック広場とマレ地区の中間にある、カフェ・レストラン兼日本食材店。本体となる日本食品商社「ウマミ」は、2014年創業。レストランなどプロ向けに卸を行っている。一般消費者に日本食材を使ってもらうためには、具体例を示すことが不可欠と判断し、2016年にウマミ・マッチャ・カフェをオープンした。

コンセプトは、「ニューヨーク風コーヒーショップに日本の抹茶を取り入れた、ミックスカフェ」。日本の食材をフランスの家庭で使うにはどうすればいいのかを見せることが目的なので、本格的な和食を目指してはいない。また、今では人気商品の抹茶も当時ここまでヒットする目算はなかったそうだ。

客層の年齢や国籍、収入は多様だが、圧倒的に女性が多い。

メニューを開くと、抹茶クロワッサンや柚子ジャムパン、抹茶スムージーなどの朝食メニューがあり、続いて丼、茶そば、魚料理などのランチメニュー、最後にエスプレッソや抹茶ラテ、お茶各種などのドリンクメニューがある。メニューにある*マークは、その料理に使用している日本食材を併設のショップで購入できる印。

例えば、ランチメニューで提供しているチキンカツに使用されている「はえぬき米」や焼き肉ソースは、ショップで販売している。

「日本の家庭では一般的なチキンカツですが、どういうわけかあまりフランスの日本食店では見かけません。フランス人が好きな味ですし、フランスの家庭でも簡単に作れるので、ぜひ店で紹介したいと思いました」

と、「ウマミ」共同経営者であり、カフェの責任者でもある、ロール・ベガン氏。また、そばつゆはフランス人にはわかりにくい商品なので、そばつゆを使ったメニューもカフェで提供しいる。

「ショップの商品は全て試食していただけますが、実際にどう使ってどう食べるのかを店で体験していただくことはとても重要。お客様にレシピを教えることもしばしばです」

バターやクリームを使わない美味しくヘルシーな料理は、利用客にとても人気だ。

日本の生産者を招いての試食会や、寿司職人をゲストシェフに迎え、寿司ディナーを開催するなど、イベントも積極的に行っている。最近では徳島の柚子生産者による、試食イベントを行った。

オープンから1年経った現在、早くも2店舗目を準備中。

UMAMI Matcha Café(ウマミ・マッチャ・カフェ)
22 rue Béranger 75003 Paris
01 48 04 06 02
http://umamiparis.com/matchacafe/外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
営業時間:火〜金曜9時〜19時、土・日曜10時〜19時(定休日月曜)