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日本食品輸出が急速に回復、6月は前年比11.6%増に(世界)

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2011年8月9日 農林水産・食品調査課

財務省貿易統計(ジェトロまとめ)によれば、日本における6月の食品輸出額は、4、5月の大幅減(それぞれ、前年同月比10.3%減、同16.6%減)から一転、同11.6%増の3億3,342万ドルへ急速な回復を遂げた。円ベースでみても、4、5月(それぞれ、同20.1%減、同26.4%減)から同1.2%減(268億1,580万円)へと減少幅が縮小した。

<アジア向け輸出が回復を牽引>
6月の食品輸出を国・地域別にみると、香港、中国向け輸出は、5月に続き前年同月比大幅割れとなったものの、減少幅は大きく縮小した(それぞれ、前年同月比24.3%減→同13.5%減、同63.3%減→同45.6%減)(表1)。この他、台湾、韓国、タイ向け輸出が顕著な回復を示した(それぞれ、同18.6%増、同8.4%増、同93.7%増)。大幅増となったタイ向け輸出では、特にマグロ、カツオをはじめとする魚類等の輸出が急増、全体の回復に大きく寄与している。

表1.日本の食品輸出内訳(ドル建て)

<輸入食品に対する日本シェア回復の兆し>
主要輸出相手国・地域において、輸入食品に対する日本のシェアは3月以降低下し続けてきたが、6月に入り、この状況に変化が生じた(図1)。香港、韓国では、低下傾向に歯止めがかかり、5月と同水準で推移。タイでは6月に反転した。中国では依然としてシェアの低下が続いており、4月以降、07年以来の最低水準を更新し続ける厳しい状況が続いているが、いか等の一部品目では前年同月比で増加している。

図1.主要国・地域における食品輸入に占める日本の割合

アジアをはじめとする諸外国・地域における、日本産食品に対する輸入規制措置緩和(表2)、一部国・地域ではあるが風評被害の軽減 (注) といった相手国・地域側の動向に加えて、生産、供給能力の復旧(図2)といった国内動向が確認できる。今後もこういった動きが加速すれば、さらなる輸出回復が見込まれる。

表2:主要国・地域における日本食品輸入規制緩和の動き

図2. 食料品・たばこ工業の鉱工業指数

(注)「 特集:原発事故後の海外日本食市場への影響 」を参照