カナダ食品検査庁、日本の食品、飼料の輸入定期検査を不要と判断(カナダ)

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2011年6月17日 トロント事務所発

カナダ食品検査庁(CFIA)は6月13日、4月1日より実施してきた日本からの輸入食品の定期検査が今後不要と判断したことを発表した。これに関連して、これまで必要であった日本からの輸入品の「宣誓証明書」や検査結果の提出の義務付けが解かれた。

<サンプル検査結果は全て規定値を下回る>
カナダ食品検査庁では、3月11日に発生した東日本大地震による原発被災を受けて、4月1日から日本から輸入される食品および飼料について抜き取り検査を行い、商品の放射線検査結果を公開してきた。同庁では、4月5日から6月8日にかけて採取した165サンプルについて、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137の検査を行ったが、検査結果はいずれもカナダ保健省の残留放射性物質規定値をはるかに下回るもので、この結果、今後サンプル採取および検査を継続する必要がないと判断したという。同庁の発表(和訳)は以下のとおり。

「日本地震:カナダ人に向けた輸入食品情報」

3月11日の東日本大地震を受け、カナダ食品検査庁(CFIA)はカナダ国境サービス庁(CBSA)や他の政府機関、海外のパートナーと協力して、日本の原発被災によって影響を受けた地域からの食品や飼料の輸入管理強化を実行してきた。

当該商品は、安全性を証明する書類および検査結果がなければ、カナダの食品および飼料の流通システムへの参入が認められず、加えて、CFIAでは日本から輸入される商品のサンプリングおよび検査体制を敷いてきた。

検査を行った商品は全てカナダ保健省の放射線規定値を大幅に下回るものであった。

国内および海外での動向を見極めた結果、11年6月13日以降、CFIAは、輸入食品の定期検査を不要と判断するものの、輸入者から提供される書類の確認を引続き行う。

カナダ政府は、日本政府や海外のカナダ関係機関、海外機関からの情報収集、評価を継続的に行っており、また、日本でも放射線汚染食品の販売に関して管理が行われている。国内では、大気モニタリングを継続して行う。また、カナダ保健省は、カナダで販売されている食品の放射線量を「カナダ食生活調査」を通じて定期的に測定しており、日本からの輸入品についても本調査に含まれることになる。

加えて、CFIAではブリティッシュ・コロンビア州沖の魚のサンプルを採取して放射線検出について検査を行う予定である。CFIAではこれらの検査結果もカナダ保健省の放射線規定値を下回るものとみている。

CFIAの措置は、政府機関や海外のパートナーと歩調を合わせて、通常の管理対応策に徐々に戻していくためのものである。

<義務付けされていた宣誓証明書および検査結果の提出は不要に>
上述の発表にあった「輸入者から提供される書類の確認を引続き行う」という部分に関して、同庁は、「カナダへの輸入で通常必要な書類(植物検疫証明書等)の確認、および、もし輸入者が提供を希望する場合は、輸入者から提供された書類(原産県証明、検査結果証明書等)の確認を行うが、後者については義務ではない」と回答し、これまで義務付けられていた宣誓証明書および12都県からの検査結果の提出が不要になったことを明らかにした。

また、「CFIAは、本件につき各機関からの情報分析を継続的に行い、ある特定の商品に関して遵守が疑われる場合は、検査を行うこともあり得るが、これは定期的なものではない」とコメントした。定期検査は行わないながらも、汚染が疑われる商品については個別に対応をしていく姿勢を示した。