日本産食品、日本への旅行 敬遠する動き(香港)

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2011年3月28日 香港センター発

日本産食品

日本食は香港でも大きな人気を誇ってきたが、放射性物質への懸念を背景に、敬遠される動きが強まっている。

日本産魚介類をネタに使っている高級すし店では、「放射線汚染問題が起きてからというもの、売り上げが70%以上減少した。テナントの賃貸料すら払えない状況であり、今の状況が3カ月続くようなら、閉店も視野に入れざるを得ない」としている。

また、日本の和牛を提供している高級鉄板焼き店でも、状況は同様であり、「震災前に比べて売り上げが半分以下になった」としている。

上記すし店、鉄板焼き店いずれも、放射線検査で問題があったとされる産品を扱っているわけではないにもかかわらず、「日本産」というだけで敬遠されている模様。

一方、日本のお菓子、粉ミルク、乾燥麺(うどん、そば)などは、「震災前商品の買いだめ需要」もあって、むしろ売れ行きが伸びていると見る向きもある。しかし、当地で日本産食品を扱う小売事業者からは、「この特需が過ぎた後の反動と他国産商品へのシフトが懸念される」という声も聞かれる。

日本への旅行

香港の旅行代理店5社(康泰旅行社、永安旅遊、サンフラワートラベル、モーニングスタートラベル、ミラマートラベル)は、4月末までに出発する日本行きツアーの実施を取りやめた。中止される期間には、4月22日から25日の復活祭(イースター)連休が含まれる。

旅行代理店各社(日系・香港系問わず)によると、「日本向けツアーは客からキャンセルが相次いでおり、最低催行人数に達しないツアーが続出している」としている状況だという。また、6月9日から12日に香港で開催される予定であるITE(International Travel Expo)についても、「日本向けツアーのブースは設置しない」予定としている。