日中貿易への影響は短期的(中国)

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2011年3月22日 北京センター発

商務部の姚堅報道官は3月22日、定例記者会見の中で「日本の東北地域には、電子、自動車、石油化学などの産業が集積しており、これらは中国との貿易におけるシェアが高い。短期的に日中貿易に一定の影響を及ぼす」との見方を示した。また、同報道官は日中貿易の今後について「生産サプライチェーンの源である日本経済の一日も早い回復に頼らざるを得ない」と述べた。

<集積回路、鋼材などに短期的影響>
2010年、中国の輸入総額における日本のシェアは12.7%と、中国にとって日本は最大の輸入先となっている。また、多くの日本企業が中国に進出しており、日本から原材料や部品を輸入し生産を行っている。

同報道官は「日本の東北地方のGDP規模は大きく、日本全体の8%前後を占めている。この地域には電子、自動車、石油化学などの産業が集積しており、これら品目は中国の貿易量の中で相当の規模を有する」と述べた。また、「最大の輸入品目は集積回路(IC)で140億ドル、次いで鋼材が88億ドル、自動車部品(80億ドル)、自動車(76億ドル)となっている。これら品目は日本からの輸入総額の22%を占めている」と述べ、短期的に日中貿易に一定の影響を与えるとの見方を示した。

一方中国の対日輸出に関しては、「アパレル、農産品、電子機器の輸出3大品目は影響を受けるものの、短期的な影響に止まる」と指摘した。

<日本経済の迅速な復興を祈念>
同報道官は、震災が日中貿易に与える影響の解決策として、日本経済の迅速な回復で生産サプライチェーン維持を繰り返す一方、「集積回路、鋼材、自動車関連部品などの輸入品目は、中国国内に相当量の在庫があり、目下のところ正常な生産活動を保証できる状況にある。また在中国日系企業も国内で代替生産できる企業を探しており、生産を補充できる」と説明。「日本経済が迅速に回復し、日中経済が一日も早く元の状況に戻ることを願っている」と述べた。