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日本食品の輸入動向

コメ、酒類が好調、生鮮果実は総じて減少 ‐ 2010年のロシアの日本産食品輸入実績

2011年3月
分野:食品・農林水産物

景気回復に伴い食品支出、外食が前年比プラスに

2010年のロシアの経済成長率は4.0%であった。世界的な金融危機の影響を受けて2009年はマイナス7.9%と大きく落ち込んだが、内需の拡大、原油価格の上昇と安定的な推移によって、2009年秋頃から回復基調に転じた。

2009年秋以降の景気回復によって、食品や外食に対する消費も息を吹き返した(図参照)。連邦国家統計局によると、2010年の食品(飲料、タバコ製品含む)の小売売上高は前年比5.1%増の8兆48億ルーブル、外食の売上高は1.4%増の7,680億ルーブルであった。2009年の伸び率は食品の小売売上高が1.6%減、外食売上高が12.8%減であった。

図:食品関連の小売売上高と外食売上高

出所:連邦国家統計局

こういった状況から日本からロシアへの食品等の輸出実績も改善した。財務省貿易統計によると、2010年の対ロシア食料品輸出額は、前年比46.7%増の69億500万円であった。2009年は8.2%減であったため、ロシアに対する食料品輸出も景気が復調したことで回復したと言えよう。

輸出促進事業で日本酒が増加

ロシア連邦税関局の通関統計から、日本から顕著に輸入が増加した品目を見ると、第1にコメが挙げられるだろう。前年と比べ約7.3倍の58.3トンを記録した。日本産のコメは品質が高く、食味の面でも他国産のコメに負けないが、価格面で競争力が劣るため、納入先は富裕層をターゲットとした小売店、レストランに限られるのが現状だが、スーパーで日本産コメが1キログラム当たり500ルーブル程度で販売され、高級レストランでも採用する動きが出ていることから輸出増につながったと見られる。

第2に、酒類が一様に増加したことも2010年の大きな特徴といえる。その他の発酵酒に分類される品目が前年比44.9%増加して、232.6キロリットルを記録した。この分類には日本酒が含まれる。日ソ貿易が農林水産省委託事業として、モスクワの同社子会社スーパー「ジャプロ」とサンクトペテルブルクのスーパー「レンド」で2010年7月から2011年2月までの期間、日本酒を中心とした常設コーナーを設け、試験販売事業を行った。同分類の品目は特に2010年第3四半期の増加率が高く(前年同期比137.8%増)、同事業が展開されたことが輸入増に大きく寄与したと見られる。

ウィスキーも前年比205.6%増の30.6キロリットルと倍増した。日本ブランドのウィスキーでは、特にサントリー・ブランドの商品が、現地代理店を通じて積極的な売り込みをかけており、販売は好調なようだ。

他方、モスクワの高級スーパーで販売される品目数が増加していた生鮮果実は厳しい状況が続いている。マンダリン(うんしゅうみかん含む)(前年比46.7%減、5トン)、ブドウ(同37.7%減、1.1トン)、リンゴ(同12.7%減、22.8トン)、ナシ(同81.9%減、1.5トン)、桃(同40.5%減、850キログラム)と輸出量が一様に減少した。モスクワに輸出をしていた日本の主要企業が11月に倒産したため、厳しい輸出環境が続くとみられ、新しいプレーヤーの出現が待たれるところである。

今後は一般消費者への売り込みも

近頃では一般消費者が買い物をするフランス系のハイパーマーケット「オーシャン」(ロシアではアシャンと呼ばれる)でも日本食コーナーが設けられるようになった。置かれている商品は、自宅でスシをつくれる食材が入ったセット、海苔、しょう油、ショウガ、麺などで、そのほとんどは中国、ベトナム、韓国産であるが、それだけ一般消費者層へ日本食が浸透していることの表れである。したがって、これまでは富裕層に対する売り込みが日本産食品輸出の傾向であったが、息の長い食品輸出を続けるためには、より層の厚い一般消費者に対して、手頃な価格で売り込む戦略を練ることも必要になってくるだろう。

(モスクワ・センター)

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