新型コロナ危機からの復興・成長戦略としての「欧州グリーン・ディール」の最新動向(2021年3月)
2021年03月16日
最終更新日:
欧州委員会は2019年12月、持続可能なEU経済の実現に向けた成長戦略「欧州グリーン・ディール」を発表し、2050年までに、温室効果ガス排出が実質ゼロとなる「気候中立」を達成するという目標を掲げ、2030年に向けたEU気候目標の引き上げやそれに伴う関連規制の見直しなど行動計画を取りまとめた。その後、欧州における新型コロナウイルスの感染拡大を受け、欧州委員会は2020年5月27日、新型コロナ危機からの経済復興に向けたイニシアチブ「次世代のEU」を発表、欧州委員会が成長分野として注目するデジタルとグリーンによる復興を打ち出した。これを受け、グリーン分野の成長戦略である欧州グリーン・ディールには、新型コロナ危機からの復興に必要な成長・雇用促進策としての役割も期待されるようになり、予算規模も拡大された。
本レポートでは、欧州グリーン・ディールと各施策の最新動向に加え、ポスト・コロナ時代における同戦略の位置づけ、欧州委員会が気候中立実現に向け、注目する「リノベーション・ウェーブ戦略」について概観・解説する。
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- 発行年月:
- 2021年03月
- 作成部署:
- ジェトロ調査部欧州課、ジェトロ・ブリュッセル事務所
- 総ページ数:
- 167ページ