欧州産業・企業クロノロジー(2002年7〜12月)(2003年3月)
最終更新日: 2003年03月01日
2002年下半期は、2001年からの不況などの影響を受け、経営危機に追い込まれ経営者が責任をとって辞任するケースが目立った。仏総合メディア企業ビベンディ・ユニバーサルのメシエ氏や、欧州通信企業ドイツテレコムのゾンマー氏、フランステレコムのボン氏、英ボーダフォンのジェント氏など、欧州を代表する経営者がトップを退いた。一方、新たな経営者として、ドイツテレコムのリッケ氏、フランステレコムのブルトン氏、ボーダフォンのサリン氏など40歳代の若手経営者が相次ぎ誕生し、世代交代が目立った。
IT産業の中核である携帯電話部門では、第3世代携帯電話事業について、免許料の負担の大きさから免許返上の動きや減額の要求が出ており、スペインでは事業者の負担軽減が行われた。通信各社では財務体質の改善が急務となっており、サービスの開始時期の遅れが見られる。
また、自動車関連では、伊フィアットグループが経営危機に陥っている。
2003年の成長見通しについても不透明であり、各企業とも競争力の強化を図り、組織の統廃合や債務圧縮を一層進めるもとと考えられる。
以下、2002年7〜12月の主要な産業・企業の具体的な動きを、分野別・月別に掲載する。
(2001年7〜12月の動きについては本誌2002年3月号、2002年1〜6月の動きについては、本誌2002年9月号にそれぞれ掲載。)
シリーズ名:ユーロトレンド
発行年月:2003年3月
作成部署:海外調査部欧州課
総ページ数:25ページ
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記事番号:07000468