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食品添加物の表示: 日本

輸入食品販売時の食品添加物の表示規制について教えてください。


原則として、使用されている添加物すべてが表示義務の対象です。食品衛生法で人の健康を損なう恐れのない添加物のリストを規定しています。

I. 食品添加物とは

1. 定義

食品衛生法第4条で食品添加物を、「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するもの」と定義しています。

2. 分類

食品添加物は下記の4つに分類されます。

  1. 指定添加物(安全性を評価した上で、厚生労働大臣が指定した454品目)
  2. 既存添加物(日本国内で既に使用され、長い食経験があるもので、例外的に指定を受けることなく使用・販売などが認められたもの。クチナシ色素、柿タンニンなど365品目)
  3. 天然香料(動植物由来の物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもの。バニラ香料、カニ香料など)
  4. 一般添加物(通常食品として用いられ、食品添加物としても使用されるもの。イチゴジュース、寒天など)

[注]品目数は2017年1月現在

指定添加物と既存添加物は、使用が認められた食品添加物をリスト化(ポジティブリスト)したもので、このリストに記載されていない食品添加物の使用は認められていません〔食品衛生法施行規則別表第1および食品衛生法及び栄養改善法の一部を改正する法律(平成7年法律第101号)附則第2条第4項に規定する既存添加物名簿〕。
天然香料は一般に使用量が微量であり、長年の食経験で健康被害がないとして使用が認められているもので、「天然香料基原物質リスト」に612品目の基原物質が収載されています。
一般添加物は、「一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用される品目リスト」に約100品目が収載されていますが、全ての食品が対象になります。


II. 食品表示

容器包装に入れられた加工食品については、原則として、容器包装の見やすい場所に、使用したすべての添加物名を記載する必要があります。

1. 食品表示法

2015年4月1日に食品表示法が施行されました。新法は、JAS法、食品衛生法、健康増進法の義務表示の部分を一つにしたもので、一元化にあたって、消費者庁はより安全でわかりやすい表示を目指して、現行制度の見直しを行いました。食品添加物については施行後5年間、以前の制度に基づく表示を認める経過措置期間が設けられています。 食品表示法の主なポイントは以下のとおりです。

  1. 「添加物」と添加物以外の「原材料(食品)」とを明確に区分して表示することになりました。
    原材料と添加物を明確に区分する方法として、原材料名欄の次に「添加物」の事項名で欄を設けて記載する方法のほか、スラッシュ等の記号や改行する方法が例示されています。
  2. 特定原材料等(27品目のアレルゲン等)を原材料として含む旨又は食品に含まれる添加物が特定原材料等に由来する旨を、原則、原材料名の直後に括弧を付して表示します。
  • 原材料に特定原材料等を含む場合は「<原材料名>(<特定原材料等名>を含む)」と記載
    例)「・・・、酵母エキス(小麦を含む)、・・・」
  • 添加物が特定原材料等に由来するものである場合は、「<添加物名>(<特定原材料等名>由来)」と表示
    例)「・・・、乳化剤(大豆由来)、・・・」
  1. 一括表示欄を見ることで、その食品に含まれる全ての特定原材料等を把握できるようにし、アレルギー表示の見落としの防止を図るため、特定原材料等そのものが原材料として表示されている場合や、代替表記等で表示されているものも含め、一括表示には当該食品に含まれる全ての特定原材料等を表示することになりました。
    • 原材料名:
      ○○○(△△△△、ごま油)、ゴマ、□□、×××、醤油、マヨネーズ、たん白加水分解物、卵黄、食塩、◇◇◇、酵母エキス
    • 添加物:
      調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタンガム)、甘味料(ステビア)、◎◎◎◎、(一部に小麦・卵・ごま・大豆を含む)
2. 物質名表示

食品添加物は、原則として個々の物質名を表示します。ただし、添加物の化学物質名は一般になじみがなく、分かりにくい場合もあります。例えば、ビタミンCの化学物質名は「L-アスコルビン酸」ですが、「ビタミンC」と記載した方が消費者には分かりやすい場合もあります。添加物の品名(名称および別名)、簡略名および類別名を定めたリストは、食品衛生法施行規則「別表第1」、「既存添加物名簿」および「食品衛生法に基づく添加物の表示等について(2015 年2月20日消食表第52号、消費者庁次長通知)」で確認できます。

例)化学物質名 L-アスコルビン酸(簡略名 アスコルビン酸、V.C)


3. 用途名を併記

保存料や甘味料などの用途に使われるものは、消費者の選択に有用な情報として、物質名に加えてその用途名を併記します[食品衛生法第19条第1項の規定に基づく表示の基準に関する2011年8月31日内閣府令別表第3および別紙3(第1条、第11条、第12条関係)]。

用途を併記する添加物は下記の8種類です。

  1. 甘味料
  2. 着色料
  3. 保存料
  4. 増粘剤、安定剤、ゲル化剤または糊料
  5. 酸化防止剤
  6. 発色剤
  7. 漂白剤
  8. 防かび剤または防ばい剤

例:甘味料(サッカリンNa)、着色料(赤色3号)、保存料(ソルビン酸)

4. 一括名で表示

複数の組合せで効果を発揮することが多く、個々の成分まで全てを表示する必要性が低いと考えられる添加物や、食品中にも常在する成分であるため、一括名で表示しても表示の目的を達成できるものは、一括名での表示が認められています。ただし、通知において列挙した添加物を、示した定義にかなう用途で用いた場合に限られます。

一括名で表示することが認められているものは次の14種類です。

  1. イーストフード
  2. ガムペースト
  3. かんすい
  4. 酵素
  5. 光沢剤
  6. 香料
  7. 酸味料
  8. 調味料
  9. 豆腐用凝固剤
  10. 苦味料
  11. 乳化剤
  12. pH調整剤
  13. 膨脹剤
  14. 軟化剤
5. 表示の省略

加工助剤、キャリーオーバー、栄養強化剤など最終食品に残存していない食品添加物や、残存してもその量が少ないため最終食品に効果を発揮せず、期待もされていない食品添加物については、表示が免除されます。


関係機関

厚生労働省
消費者庁
農林水産省
一般社団法人日本食品添加物協会

関係法令

食品衛生法施行規則

参考資料・情報

厚生労働省:
食品添加物
消費者庁:
「食品衛生法に基づく添加物の表示等について」の一部改正について
品質表示基準一覧
食品表示法等(法令および一元化情報)
一般社団法人日本食品添加物協会:
食品添加物一覧


調査時点:2017/3

記事番号: M-100416

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