貨物の船積前検査:ガボン向け輸出

質問ガボン向け貨物の船積前検査(輸出品適合証取得)の手続きについて教えてください。

回答

ガボン国向け貨物の船積前検査は2016年2月(2016年5月21日までは猶予期間)に開始された輸出品適合性評価プログラム(Inspection and Verification of Conformity Program: PROGEC)として、ガボン工業標準化庁(Agence Gabonaise de Normalisation: AGANOR)が管轄しています。FOB価格が3,000ユーロ以上の対象製品貨物については、所定の手続きを経て適合証明書(Certificate of Conformity: CoC)の取得が必要です。同証明書は、輸出製品がガボン国における当該製品規格及び要求事項に適合していることを証明するもので、輸入通関時に必要です。

I. 手続きの流れ

検査対象製品に該当する場合は、AGANORから認定を受けている検査会社に必要書類を提出します。検査会社は書類評価及び船積前検査を実施したうえで、AGANORが定める規定、安全規格及びその他要求事項を満たしていることを確認して適合証明書を発行します。検査対象製品は以下のとおりです。

  1. 機械機器、電機・電子機器、およびこれらの部品
    (HSコード:84、85、94類)
  2. 土木建設用資材、及び化学製品
    (HSコード:28、 29、 31、 32、 35、 38、 39、 40、 44、 45、 46、 68、 69、 70、72~83類)
  3. 医療機器、ヘルスケア製品、化粧品、玩具
    (HSコード:33、 34、 90、95類)

II. 検査方法

検査会社が申請者から提出された製品テストレポートをレビューして、ガボン国における当該製品規格及び要求事項との適合性を確認します。
製品テストレポートレビュー後、船積前検査を実施し、貨物の数量、製品外観、梱包状態、マーキング、原産国表示、取扱説明書の有無などが売買契約やガボン国要求事項に適合しているかどうかを確認します。

輸出者は下記の書類をそろえて検査会社に適合証明書を申請します。

  1. 証明書申請書(Request for Certification: RFC)
  2. プロフォーマインボイス
  3. 品質管理関連証明書
  4. 適合性を示す製品テストレポート
  5. 最終インボイス

III. 検査費用

検査の種類により費用が異なります。
通常貨物検査はルートA、事前に各検査会社で輸出製品の登録を行っている場合、同じ品目を頻繁に船積する場合はルートB、政府が定めるライセンスを取得済みの場合はルートCとなります。

FOB金額×0.53%(ルートA)
FOB金額×0.45%(ルートB)
FOB金額×0.27%(ルートC)

最低の検査費用は、ルートA及びルートBは300ユーロ、ルートCは220ユーロ、最大は全ルートとも7,000ユーロです。
適合証明書の取得は輸出者が責任を負うので、一般的には輸出者が検査費用を支払います。メーカー、フォワーダー、代理人などが申請者となって検査費用を支払うケースもあります。

IV. 関係機関

指定検査会社
SGSジャパン株式会社(TEL: 050-3773-4503、TFS部)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
インターテック テスティング サーヴィセス ジャパン株式会社(TEL: 03-3669-1082)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ビューローベリタス日本支社(TEL: 06-6205-5558)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2016年12月
最終更新:2022年1月

記事番号: F-170201

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