一時輸入制度:香港

質問

香港における展示会出品貨物・商品サンプル・職業用具の一時輸入制度について教えてください。ATAカルネの利用が可能か、またカルネを利用しない一時輸入制度について教えてください。 

回答

香港は一時輸入に関する条約(展覧会条約、商品見本条約、職業用具条約)のすべてに加盟していますので、ATAカルネ(一時輸入許可書)を利用して、展示会出品貨物・商品サンプル・職業用具を一時輸入できます。カルネを利用しないで一時輸入をすることもできます。

I. 展示会出品貨物の一時輸入手続き

香港で行われる展示会(および見本市)に出展する貨物の一時輸入にあたっては、香港法例第60E章(輸出入規則3条)の規定により、輸出入申告書の提出が免除されています。ただし、この場合でも、税関から要求されれば証拠書類を提示しなければなりません。また、貿易書類手続きおよび検証作業を容易にするため、“どの申告免除品目に該当するのか”が明確に分かるよう物流会社に指示してマニフェスト(積荷目録)に記載する必要があります。

また、前述のとおり香港はATAカルネに関する条約に加盟していますので、ATAカルネを使用して一時輸入することも可能です。

  1. 輸入時の手続き

    輸入時に税関申告は不要ですが、税関から要求された場合は下記の書類もしくはカルネ(通関手帳)を提示します。

    (必要な書類)

    1. マニフェスト(積荷目録)
    2. 輸入ライセンス(輸入制限、他法令の承認が必要な場合)
    3. その他関連書類(B/L 船荷証券、AWB/航空貨物運送状、インボイス、パッキングリストなど)
  2. 輸出時の手続き

    輸出時に税関申告は不要ですが、税関から要求された場合は下記の書類もしくはカルネを提示します。

    (必要な書類)

    1. マニフェスト(積荷目録)
    2. 輸入ライセンス(輸入制限、他法令の承認が必要な場合)
    3. その他関連書類(インボイス、パッキングリストなど)

II. 展示会で輸入した展示品を販売する場合

展示会用として一時輸入される貨物は、展示会終了後に香港内で販売あるいは廃棄しないことが条件になっているため、基本的にそれらを販売することはできません。

香港では、通関業務が簡素化されているとともに、すべての品目に関税がかかりません。展示会後の販売や廃棄が予測される場合は、通常の輸入通関手続きを経て貨物を持ち込むことを勧めます。

香港に持ち込む商品サンプルの一時輸入手続きの詳細は、上記「展示会出品貨物の一時輸出入手続き」と同様です。

III. 職業用具の一時輸出入手続き

職業用貨物(カメラ、プロジェクター、タイプライター、その他の職業用具)を一時輸入する際の手続きの詳細は、上記「展示会の一時輸出入手続き」と同様です。

関係機関

香港税関(Customs and Excise Department)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
一般社団法人日本商事仲裁協会(JCAA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関係法令

香港法令第60E章輸出入規則(Import and Export (Registration) Regulations第3条PDFファイル(258KB)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

香港税関:
ATAカルネ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

ジェトロ:
貿易投資相談Q&A「 ATAカルネにより通関手続きを簡便にする方法

調査時点:2015年8月
最終更新:2018年12月

記事番号: N-110212

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