青果物輸送の留意点:日本

輸入青果物(生鮮野菜・果実)輸送の留意点について教えてください。

青果物の輸送は鮮度保持が重要です。輸入国の状況や商品の特性・輸送条件などを考慮し、フォワーダーなどの通関業者、運送会社、船会社など輸送専門業者と相談することをお勧めします。


I. 温度管理
1. 適切な温度管理
青果物は収穫後も呼吸し熱量を発散し、品質劣化や形状等変化を引き起し、結果として商品価値の低下に繋がります。従って、収穫後、各市場向けの選別、包装を適切な温度管理のもとで行う必要があります。青果物の種別、品目によって適正温度は異なります。青果物流通に関する専門書や専門家の意見を確認してください。


2. 低温管理
低温管理の方法には強制通風冷却、差圧通風冷却、真空冷却などがあります。さらに窒素や二酸化炭素などガスを使用し、青果物の呼吸環境を管理するCA(Controlled Atmosphere)貯蔵を組み合わせることもできます。ドライコンテナ、冷蔵コンテナなど、青果物に合わせた適切なコンテナに積み込むことは最低限必要です。さらに、活性化を促進するエチレンガスを吸収する特殊コンテナも開発されています。


II. 容器包装
青果物の特性、輸送時間や輸送経路、さらには流通形態等に応じた包装材などを選択することが重要です。例えば、カボチャやタマネギなどは木箱などに入れて常温輸送します。容器内に空気が循環することでカビや腐敗の発生を抑えることができます。
冷却は基本的に水分の蒸散を促すため、商品の品質劣化に繋がります。商品の特性や状態・条件によって、発泡スチロール箱に保冷剤を入れるなど水分の蒸発を抑える容器を選ぶ、あるいは乾燥を促進する材質の容器を使用するなどを検討する必要があります。


III. 輸送手段
輸送距離、商品価格(コスト・バランス)、商品特性や条件等により総合的に判断し、海路か空路かを決定します。海路は単価が安く、かつ比較的貯蔵期間が長い青果物の大量輸送に適しています。通常は20フィートまたは40フィートのドライコンテナや冷蔵コンテナを使います。空路は単価が高く、かつ鮮度の劣化が早い商品を冷却装置付きコンテナ、パレットやイグルーなどULD(Unit Load Devices)を使い輸送します。


IV. 食品安全とトレーサビリティ
青果物の輸入に際しては、従来にも増して食品の安全性の確保を最優先することが重要視されています。輸入者は産地での施肥・投薬記録を含む生産工程履歴の取得、商品が生産者から消費者の手にわたるまでのトレーサビリティなど、物流全般にわたる総合的管理に責任を持つほか、販売責任も求められます。


関係機関
農林水産省 消費・安全局
植物防疫所
厚生労働省 医薬食品局 食品安全部
財団法人 日本食品化学研究振興財団(残留農薬基準)


調査時点:2013/10

記事番号: M-100414

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