サフラワー油の輸入手続き:日本

サフラワー油(紅花油)の輸入手続きについて教えてください。

I.関税分類番号(HSコード)
サフラワー油(HS1512)
サフラワー油は工業用(塗料やインク等)にも使用されますが、本項では食用を前提とします。


II. 輸入時の規制
1.  食品衛生法
A. 規制内容
輸入時は、農産物の農薬残留基準(農薬の各食品中の残留量の限度)に留意します。
これは食品衛生法に基づく厚生省告示第370号「食品、添加物等の規格基準」で規定されています(残留農薬等に関するポジティブリスト制度)。
なお、ポジティブリストになく基準が設定されていない農薬等が許容される一定量は0.01ppm以下です。
また、食品添加物や使用基準が定められている物質の含有にも注意を要します。日本では使用が規制されている発色剤、着色料、保存料等の食品添加物が使用されている場合があります。


B. 基本的な手続き
販売目的で輸入する場合、厚生労働省検疫所食品等輸入届出受付窓口に「食品等輸入届出書」と必要書類(原材料、成分または製造工程等に関する説明書、試験成績書(必要に応じて)を届け出る必要があります。
審査の結果、規格基準や安全性の確認が必要と判断されたものは検査が実施されます。審査・検査で同法上問題がなければ、税関への輸入申告時に通関書類とともに、検疫所から発行される「食品等輸入届出済証」を提出します。不適格と判断されたものは輸入できないため、輸入者は積戻し・廃棄等の措置を取ります。


III. 販売時の規制
1. 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)
国内販売時は、JAS法に基づく品質表示基準に従って一括表示を行う必要があります。輸入品には原産地(国)表示が義務付けられています。詳細は、文末の消費者庁ウェブサイト「品質表示基準一覧」を参照ください。
なお、「有機」、「オーガニック」と表示するためには、有機JAS基準に基づく登録認定機関の検査を受け、認定を受ける必要があります。


2. 食品表示法
現在は食品表示については、以下3つの法律で定められていますが、2013年6月28日に「食品表示法」が公布され2年以内に施行される予定です。
A. 食品衛生法
添加物やアレルギーなど安全性に関する表示
B. 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)
原材料や内容量など品質についての表示
C. 健康増進法
エネルギーや炭水化物など健康に影響する栄養成分表示


「食品表示法」の詳細については文末の関係機関、消費者庁「食品表示一元化情報」を参照ください。


3. その他の国内関連法
A. 健康増進法
栄養成分・熱量を表示する場合は、同法に基づく栄養表示基準に従って、熱量、たんぱく質、資質、炭水化物、ナトリウム、その他の含有量の順に記載する必要があります。「カルシウム入り」や「低カロリー」などの強調表示についても基準があります。
保健機能食品には、規格基準型の「栄養機能食品」と、個別許可型の「特定保健用食品(いわゆるトクホ)」があります。栄養機能食品については、厚生労働大臣の定めるビタミンとミネラル1日あたり摂取量目安の上下限値基準に適合すれば定められた事項(例:カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です)を表示できます。特定保健用食品については、安全性および有効性について国の審査が必要となります。
B. 資源有効利用法/容器包装リサイクル法
ガラス瓶、紙製容器、PETボトル等は分別回収促進のための材料識別表示が義務付けられています。特定事業者(輸入業者を含む)は容器廃棄物の再商品化が義務付けられています。


関係機関
厚生労働省:
食品等の輸入届出の手続の流れ
食品衛生法に基づく輸入手続きについて
食品添加物
植物防疫所:
植物検疫に関する問い合わせ
輸入の禁止について
植物等輸出検査申請書
農林水産省 表示規格課:
食品表示とJAS規格
有機食品の検査認証制度
有機登録認定機関一覧
消費者庁:
品質表示基準
食品表示一元化情報

参考資料・情報
日本食品化学研究振興財団:
残留農薬等ポジティブリスト制度について(食品に残留する農薬、飼料添加物及び動物用医薬品の限度量)
関西空港検疫所:
食品等輸入届出書の記載方法と記入例


調査時点:2013/08

記事番号: M-010617

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