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化粧品の現地輸入規則および留意点:UAE向け輸出

アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)のドバイ首長国に化粧品を輸出します。現地での輸入規則および輸出者として留意すべき事項を教えてください。

UAEへの化粧品輸入については、従来はドバイやアブダビなど首長国ごとに登録することになっていました。しかし、2014年11月よりEmirates Authority for Standardization & Metrology(ESMA)がUAE全土の化粧品輸入を管轄することになりました。
規格基準は、UAE.S/GSO 1943(Cosmetic Products Safety Requirements)に準拠しています。

I. 輸入および販売に関する規制

  1. 輸入規制
    1. 事前届出について

      UAE Federal Cabinet Decree No. 18 of 2014に基づき、化粧品輸入の際は事前にESMAに届出の上、適合性認証(Certificate of Conformity)を受ける必要があります。
      製造者、輸出者、輸入者のいずれでも登録可能で、申請は有料となります。
      詳細は、文末の関係機関より、ESMAウェブサイトにてご確認ください。

      なお届出の際には、輸入者がトレードライセンスを取得していることが前提となりますのでご注意ください。

    2. 成分規制
      国際香粧品香料協会(International Fragrance Association: IFRA)の基準が適用されます。
      IFRAの化粧品成分リストに基づき、使用してはならない物質および、制限値を越える化粧品の上市を禁止しています。
    3. 表示規制
      UAE.S/GSO/ISO 22715に基づいた表示義務項目があります。ラベルは英語、アラビア語または両言語併記で表示する必要があります。
      1. 商品のブランド名
      2. 商品名
      3. 製造者の詳細
      4. 原産国
      5. 成分(アレルゲンが含まれる場合はその表示)
      6. 商品の大きさと重量
      7. 製造年月日、消費期限または開封後の使用可能期間
      8. 保管条件(商品名とパッケージから明らかでない場合)
      9. 使用方法(商品名とパッケージから明らかでない場合)
      10. 健康上の留意点(商品名とパッケージから明らかでない場合)
      11. 製品の産業番号(バーコード)およびバッチ番号
      12. 治療的効能、効果(Medical Claim)を記載しない
      13. それぞれの社会的習慣や価値によって理解の異なる写真、図は使用しない。また宗教的表現も避ける
    4. その他規制
      上記以外に、以下の基準にご留意ください。
      1. 製造基準(ISO9001およびUAE/GSO/ISO 22716)
      2. 容量基準(UAE.S/GSO/IOML/R87)

II. 販売規制

UAE国内で製品を販売する場合は、現地企業と合弁会社(ジョイントベンチャー)を設立するか、すでにUAEに存在する現地企業と代理店契約や販売契約等を結ぶ必要があります。いずれの場合も、輸出者である日本企業は必ず現地パートナーを見つけ、指名する必要があります。
UAE企業と代理店契約を締結する場合、経済省の代理店登記簿登録制度があり(商業代理店に関する連邦法No.18/1981)、一度登録すると、双方の合意なしに契約解除することは困難なため、注意が必要です。

III. 輸入通関時に必要な書類

  1. 分析報告書(物理的特性)(製造者が発行したもの)
  2. 成分報告書(化学的性質)(製造者が発行したもの)
  3. ヒアルロン酸・ヒアルロン酸ナトリウム報告書(含有する場合)(製造者が発行したもの)
  4. 紫外線証明書(日焼け防止効果を謳う製品の場合)(製造者が発行したもの)
  5. 試験報告書(試験は原産国またはDubai Central Laboratoryの認定試験所で試験を行うこと)(製造者が発行したもの)
  6. 英文表記の自由販売証明書(Certificate of Free Sale)
    自由販売証明書のひな形は、文末の参考資料・情報にある東京商工会議所のウェブサイトに記載されていますので、参照ください。

IV. 輸入関税

税率は5%です。UAEに輸入する商品は、すべて湾岸協力理事会(Gulf Cooperation Council: GCC)構成国による共通関税が適用されます。 なお、関税以外の諸税はありません。

V. その他輸出時の注意事項

日本国内で流通している化粧品をそのまま輸出するのであれば、特別な手続きは必要ありません。しかし、日本国外の現地仕様に製造・変更(輸出用として成分を配合すること、または容器・外箱の表示を変更すること等)したものを輸出することは、化粧品製造業者の許可を得た者でなければできません。また、輸出用化粧品の製造をしようとする者は、その製造を開始する前に、あらかじめ独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency:PMDA)を経由して、「輸出用化粧品製造届」(以下、輸出届)を厚生労働大臣に届け出る必要があります。詳細は、ジェトロの貿易・投資相談Q&A「化粧品を輸出する際の注意事項」を参照してください。

関係機関

Emirates Authority for Standardization & Metrology(ESMA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
事前届出の案内(The issuance of a conformity certificate of cosmetics and personal care products)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
UAE保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ドバイ税関 外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関係法令

UAE.S/GSO 1943(Cosmetic Products Safety Requirements)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
UAE.S/GSO/ISO 22715(表示規制)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報

国際香粧品香料協会(International Fragrance Association: IFRA)
成分基準リスト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

東京商工会議所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
日本化粧品工業連合会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2015/12

記事番号: J-110303

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