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現地における輸出入(On the Spot Export/Import)制度の留意点:ベトナム

ベトナムの輸出入(On the Spot Export/Import)制度について教えてください。

I. 輸出入(On the Spot Export/Import)制度について

  1. ベトナムから最終的に輸出される商品の製造あるいは加工を手掛けている業者が、外国の取引先からの指示に基づき、ベトナムの業者から当該商品の材料をベトナム国内で調達する取引を On the Spot輸出入といいます。
  2. ベトナム国内での取引には付加価値税(VAT)が賦課されますが、最終商品が輸出されるOn the Spot輸出入の材料に関しては、ベトナム国内取引ながらVATの支払いを免除されます。
  3. 例えば、日本の甲社がベトナムの家具加工会社A社に食卓を100個発注するとします。A社は木工加工はできますが、材料の1つであるネジは製造していません。A社がベトナム国内のネジ製造業者からネジを購入することは可能ですが、ベトナム国内取引ゆえVATが発生し、コスト増要因になります(A社にVAT支払い義務)。そこで日本の甲社は、ベトナム国内のネジ製造業者B社に食卓用ネジを発注します。B社は日本の甲社の指示に従いネジを製造して、ベトナム国内のA社にネジを納品します(B社への代金は日本の甲社から支払われます)。A社はB社からネジの供給を受けて食卓を組立て、日本の甲社に輸出して加工賃等を受け取ります。
  4. この事例のA社をon the spot輸入業者と呼び、B社をon the spot輸出業者と呼びます。A社もB社もベトナム業者でベトナム国内取引を行っていますが、両社共日本の甲社とそれぞれ個別の契約を結び、甲社の指示に従った取引を行うことでVAT支払いが免除されています。

II. 税金

  1. On the Spot Export/Importは後述の必要書類を提出することでVAT支払いが免除されます。
  2. しかし、2012年4月12日に公布された通達Cicular 60/2012/TT-BTCにより、On the Spot Export/Importは外国契約者税(Foreign Contractor Withholding Tax)の対象となります。
  3. 外国契約者からサービスあるいは物品を購入したベトナムの法人が外国契約者税を源泉徴収し、申告・納税する必要があります。前記I-3.の事例では輸出業者B社が輸入業者A社に供給する部材(ネジ)には外国契約者税が課税されることになります。外国業者甲社から物品を購入するのは輸入業者A社ゆえ、A社が源泉徴収手続きを行います。
  4. 税率は、外国契約税に関する通達Cicular 60/2012/TT-BTCの法人税率を記載した表の貿易・商取引欄に、On the Spot Export/Import取引で提供された製品に対して1%のみなし法人所得税率が課されることが記載されています。


III. 手続き書類
次の書類を税関に申告することでVAT免除の手続きを行います。
1. 輸出業者(前記B社)

  1. 輸出申告書
  2. (外国契約者甲社との)売買契約書
  3. インボイス
  4. VAT領収書
  5. 事業許可証の写し
  6. 輸出入許可証の写し
  7. 他(税関要求に応じて)

2. 輸入業者(前記A社)

  1. 輸入申告書
  2. (外国契約者甲社との)売買契約書
  3. インボイス
  4. (部材をOn the spot輸入するための)許可証
  5. VAT領収書
  6. 事業許可証の写し
  7. 輸出入許可証の写し
  8. 他(税関要求に応じて)


関係機関
ベトナム税関


関係法令
ベトナム財務省
通達Cicular 60/2012/TT-BTC
(Sign document numberという欄に60/2012/TT-BTCと記載して閲覧ください)


参考資料・情報
ジェトロ:
日系企業のためのベトナムビジネス法規ガイドブック(2010年3月版)  
(本文P109から111にかけてOn the spot import/exportの記述あり)


調査時点:2012/09

記事番号: A-130101

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