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食品添加物の現地輸入規則および留意点:台湾向け輸出

質問

台湾に食品添加物を輸出する際の現地輸入規則、手続きおよび留意点について教えてください

回答

台湾に食品添加物を輸入する際には、「食品安全衛生管理法」等に基づく輸入手続きが必要です。また、台湾域内での販売においては、衛生福利部の定めた使用制限への適合、および容器・包装への規定項目の表示が義務付けられています。食品添加物はキャッチオール規制の対象になっているため、日本からの輸出に先立って、安全保障貿易管理規制品であるか否かの該否判定を行う必要があります。

I. 台湾における輸入手続き

台湾においては、食品添加物の輸入に際して税関への通常の輸入申告のほか「食品安全衛生管理法」(以下法)、「食品安全衛生管理法施行細則」(以下細則)および「輸入食品および相関産品査験弁法」(以下弁法)の規定に基づく輸入手続きが必要です。

  1. 税関への輸入申告手続き
    必要な手続き書類は輸入申告書、インボイス・B/L等の船積書類、その他税関要求書類です。
  2. 食品安全衛生管理法および関連法に基づく手続き
    1. 輸入製品検査
      食品添加物を輸入する際は、輸入者あるいはその代理人は、輸入の15日以前に輸入港所在地の検査機関に検査申請書を提出します(弁法第3条)。加えて輸入者は、税関への輸入申告後、行政院衛生福利部中央主管検査機関(以下中央主管機関)あるいは同機関指定の検査機関に以下の書類を提出します(弁法第4条)。
      1. 検査申請書
      2. 輸入食品基本情報報告書
      3. 税関への輸入申告書コピー
      4. その他主管検査機関が定める衛生安全証明書

      検査機関による書類審査および現場での品目、包装、外観、表示の確認の後、製品検査用にサンプルが採取され、所定の検査方法に従って製品検査が実施されます。以下に該当せず、検査に合格すれば、輸入が許可され、中央主管機関による当該製品の輸入許可通知書が公布されます(弁法第5条から第13条)。

      1. 変質或いは腐敗
      2. 未成熟で人体に有害
      3. 人体の健康に有毒、有害な物質あるいは異物を含有
      4. 病原菌に汚染
      5. 残留農薬あるいは動物用医薬品の含有量が安全許容量を超過
      6. 放射能物質あるいは放射能汚染の含量が安全許容量を超過
      7. 偽造品
      8. 使用期限超過
      9. 国内使用、飲食未経験、かつ、人体健康への無害証明なし
      10. 中央主管機関で未許可の添加物を使用
        (法第15条に規定)
    2. 検査登記および輸入許可証
      食品添加物を輸入するには、衛生福利部に検査登記を申請し、輸入許可証の取得をする必要があります(法第21条)。輸入食品添加物の検査登記申請には次の書類が必要です。
      1. 登録申請書
      2. 製造元の合法性を証明する公式の証明書(原産国において製品の衛生および安全、あるいは工場認証に責任をもつ管轄政府機関により発行された証明書で原産国に駐在する中華民国大使館、総領事館、あるいは台北駐日経済文化代表処(日本原産の場合)により公証されたもの)
      3. 製造元あるいは製造元認定販売業者により発行された、輸入者に中華民国における販売あるいは登録をする代理人としての権能を付与する旨の認定書(Authorization Letter)原本
      4. 成分表原本(全成分の化学名および含有百分率の詳細が記載されていること)
      5. 製品仕様、分析法および試験成績書(各成分の識別確認、純度試験、分析結果の評価情報を明記したもの)それぞれ原本2通
      6. 製品の包装仕様とその内装および外装の素材についての情報文書、使用説明書(用途、使用対象および用法・用量)各1通およびラベル(中国語版デザインのラベルおよび中国語デザインに変えていない元デザインのラベル)各1枚、ならびに包装された製品のカラー写真1枚
      7. 輸入者の営業許可証(営業品目として輸入食品添加物が記載されていなければならない)の写し1通
      8. 地方保健局が交付した衛生管理者あての文書あるいは衛生管理者免許状の写し1通
  3. 輸入関税と関税以外の諸税
    食品添加物は防腐剤、殺菌剤、抗気化剤、漂白剤、保色剤、膨張剤、栄養添加剤、着色剤、香料、調味剤、粘稠剤、乳化剤などその成分、目的・用途、機能等において多種多様であり、HSコードは製品により異なります。
    個々の製品に該当するHSコードは、輸入者に確認するか、台湾の「財政部関務署」に問い合わせてください。
    関税率については、財政部関税総局の輸入関税検索サイトあるいはジェトロの「世界各国の関税率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」から確認できます。

    なお、関税以外の諸税として、貿易開拓サービス費(Trade Service Fee)が課税標準額の0.04%、営業税(VAT)が課税標準額と輸入関税額の合計額の5%、貨物商港サービス費(Harbor Fee)が、一括コンテナ貨物(Full Container Load Cargo)の場合は附表の規定により、混載コンテナ貨物(Less than Container Load Cargo)の場合は貨物重量が1.25トン以上の場合はトン当たり80台湾ドル、輸入時に課税されます。
    これら関税以外の諸税についてはジェトロの「台湾の関税制度外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」のサイトを参照してください。

II. 台湾国内販売における留意点

  1. 食品添加物の規格、使用制限
    台湾における食品の販売は、食品に使用される食品添加物が衛生福利部の定めた「食品添加物使用範囲および限度量並びに規格標準外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」に適合したものでなければなりません。
  2. 容器・包装への表示
    輸入食品添加物の容器あるいは包装には、以下の事項を中国語および一般的に普及している記号で明示する必要があります(法第24条)。
    1. 品名および食品添加物である旨
    2. 食品添加物の名称(2種以上の混合物の場合は各成分別に記載)
    3. 重量、容量あるいは数量
    4. 製造業者あるいは国内の輸入責任業者の名称、電話番号、住所
    5. 使用期限(中央主管機関告示指定品目の場合は製造日、保存期限も併記)
    6. 用途・容量・使用上の注意
    7. 原産地(国)
    8. その他、中央主管機関告示の表示事項
      表示についての詳細は細則で規定されていますので細則を参照してください。

III. 日本から輸出する際の留意点

食品添加物は安全保障貿易管理上のキャッチオール規制対象となります。当該輸出品が輸出許可対象品か否か確認し、対象外であれば非該当判定書を、対象品であれば経済産業大臣の許可を取得した上で許可書の写しを輸出申告書ほか通関書類に添付します。

関係機関

行政院衛生福利部食品安全衛生管理署:
(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
台北駐日経済文化代表処(和文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
財政部関務署:
(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関係法令

食品安全衛生管理法:
(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品安全衛生管理法施行細則:
(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
輸入食品および相関産品査験弁法:
(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(英文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報

食品添加物使用範囲および限度量並びに規格標準(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
残留農薬基準(中文)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2015年2月
最終更新:2019年3月

記事番号: A-090909

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