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茶の現地輸入規則および留意点:米国向け輸出

質問

米国向けに茶(緑茶など)を輸出する際の現地輸入規則と留意点について教えてください。

回答

米国での緑茶の輸入には、保健福祉省・食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)による食品安全強化法、バイオテロ法、その他食品表示等の規則の他、環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)が定める残留農薬の基準を満たす必要があります。日本から米国向けの緑茶輸出にあたっては、茶葉に使用された農薬の種類、残留値などについて事前に確認しておくことが必要です。

I. 残留農薬および添加物についての規制

  1. 残留農薬についての規制
    連邦殺虫剤殺菌剤殺鼠法(Federal Insecticide, Fungicide, and Rodenticide Act)に基づき、環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)は登録済みで使用を認めたもの以外の農薬の使用を禁止し、食品の残留農薬の許容量を設定しています(連邦規則集CFR Title 40 Part 180外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。EPAは農薬の種類と最大残留農薬限度(MRL)の承認と登録、FDAは食品においてEPAが設定した規制を執行する役割を担っています。
    残留農薬の許容量に関する詳細は、米国農薬情報センター(National Pesticide Information Center: NPIC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのウェブサイトでご確認ください。
  2. 添加物についての規制
    食品添加物については、FDAの米国食品添加物リストに使用可能物質名や最大使用量などが記載されています。 「使用が許可されている着色料一覧(Color Additive Status List)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」および 「使用が許可されている添加物一覧(着色料以外)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」にてご確認ください。

II. 輸入関税

米国へ輸入される緑茶(フレーバー付きでないもの)の関税は無税です。税率は変更される可能性がありますので、「世界各国の関税率」、「U.S. International Trade Commission: 関税に関する情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などで、最新のデータをご確認ください。

III. バイオテロ法に基づく規制

  1. 食品関連施設と業者の登録
    米国に輸入される食品・食料を製造、加工、包装、運送、受領、保管する国内外の施設は、 バイオテロ法外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます305条によりFDAへの登録が義務付けられています。当該施設で上述の作業を開始する前に、米国の代理人を通してFDAへの登録が必要です。
  2. 記録の保有および維持
    米国内で食品や食料を製造、加工、包装、運送、受領や保管、もしくは輸入しようとする米国人(法人を含む)は、同法306条によりその食品を受け取った直前の相手と、その食品を渡した直後の相手の記録を保管しておく必要があります。
  3. 食品輸入の事前通告
    輸入業者などは、同法307条により輸入する食品をFDAに事前に通告しなければなりません。事前通告は、 CBPのシステム(ABI/ACS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて提出する場合、到着予定日の30日前から、 FDAのシステム(PNSI)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを通じて提出する場合、到着予定日の15日前から輸送手段に応じた既定の時間までに行う必要があります。既定の時間とは、主に次のものをいいます。
    1. 道路輸送の場合、到着の2時間前まで
    2. 航空や鉄道輸送の場合、到着の4時間前まで
    3. 海上輸送の場合、到着の8時間前まで
    4. 国際郵便の場合、食品の郵送前にFDAが電子通知を受信・確認。特に小包にはFDAの事前通告確認書の添付が必要。

    詳細は「バイオテロ法に関する情報」をご参照ください。

IV. 食品安全強化法

2011年1月4日、FDAの管理の下、食品安全強化法(Food Safety Modernization Act)が成立し、輸入食品に関する規制が強化されました。主な規定としては以下が挙げられます。

  1. FDAによる外国の食品関連施設の検査強化
  2. FDAへの食品関連施設登録の更新制の導入(偶数年の10月1日から12月31日の間にオンラインもしくは郵送で登録更新)
  3. 食品の製造などを行う施設において危害分析・リスクに基づく予防的管理措置計画導入の義務付け
  4. 輸入業者による輸入食品が安全であることの検証を義務化

これらの規定は、食品安全強化法で定められた各規定のスケジュールに従って順次施行されています。各規定の施行状況については、「米国食品安全強化法外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」をご参照ください。

V. 食品表示についての規制

米国で緑茶を輸入して販売するためには、税関・国境保護局(Customs and Border Protection: CBP)および食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)が定める表示を行わなければなりません。主な表示項目は次のとおりです(連邦規則集CFR Title 21 Part101-105外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。表示は英語で行います。

  1. 食品の名称
  2. 内容量・正味重量
  3. 原材料名(2種類以上の原材料が使用されている場合は、それぞれの名称を表示しなければなりません。)
  4. 製造業者、包装業者または流通業者のいずれかの名称および事業所の所在地
  5. 警告および取扱上の注意
  6. 原産国

関係機関

税関・国境保護局(Customs and Border Protection: CBP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省(United States Department of Agriculture: USDA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農薬情報センター(National Pesticide Information Center: NPIC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関係法令

連邦規則集(CFR)Title 21 Part 70-82(着色料に関する規定)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
CFR Title 21 Part 101-105(食品表示に関する規定)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
CFR Title 21 Part 170-189(食品添加物に関する規定)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
CFR Title 40 Part 180(残留農薬に関する規定)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
バイオテロ法外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国食品安全強化法外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報

EPA: 残留農薬に関する情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
FDA: 使用が許可されている着色料一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
使用が許可されている添加物一覧(着色料以外)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
U.S. International Trade Commission: 関税に関する情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
The Tea Association of the USA, Inc.(米国業界団体)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

ジェトロ:
バイオテロ法に関する情報
食品安全強化法(FSMA)に関する情報
世界各国の関税率

調査時点:2015年12月
最終更新:2018年4月

記事番号: A-071101

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