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アルコール飲料の現地輸入規則および留意点:香港向け輸出

香港にアルコール飲料を輸出します。現地での輸入規制および輸出者として留意すべき事項があれば教えてください。

香港ではアルコール度数30%を超える酒類は物品税(Excise Tax)が課税されます。物品税課税品目を輸入する者は輸入ライセンスが必要です。

I. 輸入ライセンス取得

香港では、「アルコール度数30%を超える酒類(ブランデー、ウイスキー、ジン、ラム、ウォッカなど)」を含む物品税課税品目を輸入する者は、輸入ライセンス(Import License)の取得が必要です。
また、同酒類を含む物品税課税品目の保管を行う場所を設けるにあたっても倉庫ライセンス(Warehouse License)の取得が必要となります。 輸入ライセンスおよび倉庫ライセンスは香港税関(Customs and Excise Department)に申請します。申請者が法人の場合、法人の責任者は香港居住者(IDカード保有者)に限られ、また商業登記証や賃貸契約書等の提示も求められます。

II. 輸入通関手続き

輸入通関に必要な書類は、積荷目録、BL(船荷証券)、 インボイス等と輸入ライセンスです。

「ワインおよびアルコール度数30%以下の酒類」(日本酒を含む)の輸入については物品税はかかりません。輸入に際し、商品の輸入・保管のためのライセンス・許可取得の必要もありません。なお、貨物のスムーズな通関のために、輸出者は、インボイスに酒類のタイプとアルコール度数を明記する必要があります。

III. 税関申告書の提出

通関申告免除物品を除き、いかなる場合も物品の輸入または輸出後14日以内に正確で記載漏れのない税関申告書を提出しなければなりません。商品の輸入後14日以内に必要な税関申告書を提出できない者は、以下の表のとおり商品総価額と申告時期によって、税関申告時に罰金が科せられます。

税関申告書1件当たりの商品総価額が2万香港ドル以下の場合は、

  1. 商品輸入後1カ月+14日以内に申告:20香港ドルの罰金
  2. 商品輸入後2カ月+14日以内に申告:40香港ドルの罰金
  3. 商品輸入後2カ月+14日以降に申告:100香港ドルの罰金

税関申告書1件当たりの商品総価額が2万香港ドルを超える場合は、上記各期間の罰金はそれぞれ2倍の40香港ドル、80香港ドル、200香港ドルとなります。
食品にかかわる輸入申告税は、商品価額に関わらず、税関申告書1件につき0.2香港ドルです。

IV. 輸出入陳述書の添付

輸入(船積、空港貨物)商品はすべて、輸出入陳述書を添付しなければなりません。輸入商品に物品税課税商品を含まない場合も、その旨を明記した陳述書を添付します。輸出入陳述書の添付は、課税商品法令106条により義務付けられています。

香港経由で中国に輸出するワインの通関の効率化を図るため、香港税関と中国税関総署は2010年2月9日に「香港特別行政区を経由し中国へ輸出するワインに通関・徴税の便宜を図る措置に関する協力『通関・徴税の便宜について』(2014年9月18日改正)」を締結しました。
「通関・徴税の便宜について」は、指定された中国の港を経由して、香港の「ワイン登録輸出業者」が輸出するワインに適用されます。深セン港と広州港を試験港として実施しています。 香港での輸出業者登録は任意で工業貿易署が行います。

V. 販売資格

販売された場所で消費しない場合には、規制はありません。ただし、販売し、かつその場で消費する場合(飲食業の店舗内で酒類を提供する場合)には、酒類免許委員会(Liquor Licensing Board)が発行するLiquor License(一般的なレストラン、ファストフード店の場合)、またはClub Liquor License(バーやクラブの場合)の取得が必要となります。特別行政区長官から任命された酒類免許委員会(Liquor Licensing Board)がライセンスの発給を行い、香港食物環境衛生署(Food and Environmental Hygiene Department)がライセンスの管理を行っています。
「課税品条例」(第109章)第17(3B)条の規定に基づき、上記の酒類ライセンスのない者がアルコール飲料を販売した場合、罰金100万香港ドルおよび2年の禁固刑が科せられます。

各地区に酒類ライセンス申請事務所があり、申請者は記入した申請書を同所に持参または郵送することができます。

VI. ラベル表示

食品医薬品規則Food and Drugs(Composition and Labelling)(Amendment)Regulation 2004により、販売前にあらかじめ包装された酒類を含む食品のラベル表示項目の改正があり、栄養表示および強調表示が規定されました。しかし、ワインその他アルコール度10%以上の飲料では、従来法に引き続き、以下の表示を免除されました。また、アルコール度1.2%超、10%未満の飲料では賞味期限以外は表示免除となりました。  

  1. 名称または記号
  2. 成分
  3. 賞味期限
  4. 保存方法
  5. 製造者名および住所
  6. 数量・重量・容積

香港特別行政区では消費者保護のため、形式が種々雑多になっているラベル表示に明瞭性と統一性を求め、2005年2月、実施規定(a code of practice)を制定し、酒販業界に自主的な指針として使用するよう勧めています。実施規定の内容は、以下のとおりとなります。

  1. 製品名
    アルコール度1.2%超のアルコール飲料の名称を英語、中国語または両言語一緒にラベルに記載すること。
  2. 製造者または充填者の名前と住所
    英語、中国語あるいは両言語一緒にラベルに記載すること。
  3. 賞味期限
    ワインその他アルコール度10%以上の飲料はすべてのラベル表示を免除されているが、賞味期限をラベルに表示する場合はアラビア数字を使用すること。

VII. 輸入関税およびその他諸税

香港では輸入関税はありません。アルコール度数30%超のものには100%の物品税が課せられます。
しかし、必要書類や資料不足の場合、12リットルに満たない酒類に対しては一律1リットル当たり160香港ドルの税額を評定することができると規定されています。

VIII. その他

香港政府は食品安全法の導入を計画しており、輸入食品による事故に対応して早急に問題食品の追跡ができるよう、全食品の輸入者と卸売業者に対し、「法制定前の自発的登録計画(Pre-Statutory Voluntary Registration Scheme)」を段階的に実行しています。アルコール飲料の輸入業者と卸売業者は2008年8月より会社名、登録番号、住所、担当者名等を含む事業詳細を食品安全センター(Center for Food Safety)に届け出るよう強く勧められています。

関係機関

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香港税関外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
食物環境衛生署外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
酒類免許委員会外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報

Dutiable Commodities Ordinance, Cap.109 Food and Drugs (Composition and Labeling) Regulations, Public Health and Municipal Services Ordinance, Cap. 132W
香港法令検索サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますよりChapterナンバーで索引する。

食品安全センター:
法制定前の自発的登録計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

香港税関:
輸出入陳述書のフォームPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(186KB)

工業貿易署:
中国向けワイン輸出外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

香港食物環境衛生署:
酒類ライセンス新規申請処理フローチャート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2017/4

記事番号: A-030123

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