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化粧品の現地輸入規則および留意点:オーストラリア向け輸出

質問

オーストラリアに化粧品を輸出します。現地での輸入規制および輸出者として留意すべき事項を教えてください。

回答

オーストラリアでは化粧品の成分によって輸入手続きが異なります。動物性成分を20%含む場合は、オーストラリア農業・水資源省(DWAR)の輸入許可が必要です。

I. 輸入時の規制

輸入する化粧品が未加工品・半加工品である場合、または、動物性成分を20%以上含んでいる場合、オーストラリア農業・水資源省(DAWR)へ輸入許可を申請します。動物性成分とは、ムスク(ジャコウ)、シベット(霊猫香)、アンバーグリス(リュウセンコウ)などです。

完成品(そのまま販売ができる状態)で動物性成分が20%以下、または植物性成分のみの場合、輸入許可は必要ありません。ただし、泥・花粉などの混入が無く、バイオセキュリティ上安全であること、バクテリア環境を記した生産者証明またはラベル表示が求められます。

動物性成分が20%以下でも検疫の対象となる場合があります。輸入許可申請には詳細な動物性成分の情報と、原産種・原産国の情報の提出が必要です。

鉛を250mg/kg以上含む化粧品は、輸入制限の対象で税関の輸入許可が必要です。ただし、ヘアトリートメント用化粧品に限り、250mg/kg以上の酢酸鉛を含んでいても許可は不要です。

II. 販売時における成分についての規制および手続き

化粧品輸入販売業の許可は不要ですが、製品に含まれる成分については、以下の規制と表示義務があります。

  1. 国家工業化学品届出審査機構(NICNAS)による安全性の確認と既存化学物質(AICS)
    1989年化学工業品法(Industrial Chemicals Act 1989)、2007年化粧品基準(Cosmetics Standard 2007)により、化粧品に含まれる成分は、国家工業化学品届出審査機構(National Industrial Chemicals Notification and Assessment Scheme: NICNAS)によって健康および環境への安全性が確認されます。また、オーストラリア既存化学物質リスト (Australian Inventory of Chemical Substances: AICS)に登録された化学物質でなければなりません。登録されていない成分が含まれている場合は、NICNASによる安全性の評価と登録認証が必要です。また、AICSに登録されている化学物質でも、化粧品への使用禁止や、化粧品の種類により含有量制限のある成分もあります。輸入対象化粧品の成分がAICSに登録済みか否かはAICS登録物質検索ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認するか、NICNASへ問い合わせて下さい。
  2. 医薬的効能のある成分を含む場合
    化粧品の成分に医療品法(Therapeutic Goods Act)に該当する成分(医薬品的効能を有する成分)が含まれている場合は、 薬品・医薬品行政局(Therapeutic Goods Administration: TGA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます による医薬品としての製品評価を受けます。医薬品としての輸入許可を取得しなければならない場合もあります。
  3. ラベル表示について
    オーストラリア国内で販売される化粧品は、1991年化粧品規程(Trade Practices, Consumer Product Information Standards, Cosmetics, Regulations 1991)により、容器または製品自体に成分の表示を記載したラベルを貼ることが義務付けられています。この成分表示で特に留意すべきことは、以下のとおりです。
    1. 全成分名を表示します(着色料、香料含む)。ただし、企業秘密保持のための特例があります。特例措置となっても再評価を求められる場合があります。
    2. 成分名は英語名またはINCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)名による名称を使用します。成分名表示の分類および順位について細かい規定があります(含有量1%以上の成分は降順、1%以下の成分また着色料は順序を問わないなど) 。 詳細は、オーストラリア競争・消費者委員会(Australian Competition and Consumer Commission: ACCC)のProduct Safety Australia外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますのウェブサイトを参照ください。
  4. 製造物責任(PL)問題 への対応

    欠陥商品による人的傷害その他損害が発生した場合、消費者は損害賠償を求めることができます。2010年競争・消費者法(Competition and Consumer Act 2010)の中の 製造物責任(Product Liability)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます条項参照。

    ACCCによる解説では、PL回避策として、製造工程や品質管理の定期的な見直し、流通製品のテスト、マーケティング、「明確かつ詳細なユーザーのための使用説明書」、欠陥を発見した時は速やかにリコールを行うことなどが重要な対策としています。

    使用上の注意、適正な使用方法、適正な保存方法、副作用の説明、使用により異常が発生したときの措置などをユーザーにわかりやすく記載した説明文を容器または製品自体に表示するか、別途添付し、製造物責任を極力回避する対策が必要です。

関係法令:

参考資料・情報

DAWR:
Checklist for importing biological materials: cosmetics外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
BICON ( ”Cosmetics”で検索)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
NICNAS:
AICS登録物質検索サイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
TGA:
医薬品の輸入許可外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ACCC :
Product Safety Australia-Cosmetics- Ingredient Labelling外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2016/09

記事番号: A-030109

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