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就労ビザの種類とその取得方法:オーストラリア

オーストラリアに子会社を設立し、日本から数人の社員を現地に派遣する予定です。どのようなビザが必要か、また、その取得方法を教えてください。

日本から社員を派遣するには、長期就労ビザ(Subclass 457)が必要です。

Subclass 457ビザは企業がスポンサーとなり、現地では採用できない技術・経験を持つ人材をオーストラリアへ派遣して業務を行う場合に申請するビザで、支店を設立して駐在員を派遣する際などに申請します。最長4年間の滞在が認められ、家族の帯同と家族の現地就業・就学が可能です。オーストラリアからの出入国に制限はありません。Subclass 457の申請はオンラインで出来ます。

I. スポンサーシップの申請
Subclass 457申請者のスポンサーとなるためには、企業がスタンダード・ビジネス・スポンサーの資格を有していることが必要です。スタンダード・ビジネス・スポンサーの資格は5年間有効です。

スタンダード・ビジネス・スポンサーの申請はForm1196を使い、オンラインで行います。手数料は420豪ドルですが、変更の可能性があるので確認して下さい。スタンダード・ビジネス・スポンサーとして認められる要件には、次のようなものがあります。詳細は、移民・国境警備局のDocument Checklistを参照して下さい。

  • 合法的かつ活発な事業活動を行っていること
  • スタンダード・ビジネス・スポンサーとして、ビザ申請を行う予定である
  • 雇用者に対して適切なトレーニングを提供すること

なお、ビザ申請者の職業が政府の定めるリスト<Skilled Occupation ListsまたはAustralian and New Zealand Standard Classification of Occupation (ANZSCO)>にない場合や、人材派遣会社がビザ申請者の雇用を現地で手配する場合はスタンダード・ビジネス・スポンサーの資格範囲外のため、移民・国境警備局に照会してください。

スタンダード・ビジネス・スポンサーには雇用者に対して、オーストラリア市民と同等の雇用条件の維持、ノミネートされた職位・職種から逸脱しないこと、雇用に関わる費用・帰任時の旅費支払い、トレーニングの提供、記録の保持などの義務が生じます。

なお、政府関連機関や過去3年の年間収益が400万豪ドル以上の私企業、Subclass457の申請を既に何度か行っており、承認された実績を持つ企業、遵法的なビジネス 環境、会計情報の透明性、現地採用の推進などが認められた場合は、Sponsorship Accreditationを申請できます。Sponsorship Accreditationを獲得すると、スポンサーシップの有効期限が6年まで延長できるほか、スポンサーシップやノミネーション申請の承認手続きを迅速にできるといったメリットがあります。Sponsorship Accreditationの申請は、スタンダード・ビジネス・スポンサー申請と同時にForm1196でできます。

II. ノミネーションの申請
スポンサーシップが認められたビザ申請者の雇用主は、移民・国境警備局に対し、人材派遣を予定しているポジション(職位・職種)とビザ申請予定者を届け出ます(ノミネーション)。同じくForm1196にて申請が可能です。なお、スポンサーシップ申請とノミネーション申請、ビザ申請は同時に行えますが、一つのノミネーション許可に対してビザ申請は一度しか行えません。

ノミネーション申請が認められる要件には次のようなものがあります。

  • ノミネートするビザ申請者のスキル(技術・経験)がポジションに対して適切であること
  • スポンサーとビザ申請者の雇用関係を証明する契約書のコピーを提出すること
  • Labour market testing (LMT):ノミネートしているポジションに適切な人材を雇用することが難しいという証明(求人広告や求人活動の支出実績、労働市場調査資料などの提出。移民・国境警備局の広告サイトへの投稿でも可)。
  • 市場給与レート(market salary rates): ノミネートするポジションに対してmarket salary ratesに準じる給与の支払い義務が生じます。年間支払い給与の市場レートがTemporary Skilled Migration Income Threshold(TSMIT)より低い場合は、ビザ申請が認められません。TSMITは現在5万3,900豪ドルと設定されています。ビザ申請者の雇用条件は、オーストラリアで同等な職位・職種の雇用者のものに倣うこと

III. Subclass457ビザの申請
ビザ申請は、オーストラリアに派遣される社員(本人)がForm 1066で行います。申請者に同行する配偶者や扶養する子供などがいる場合、同じ申請書で申請できます。Subclass457ビザ申請の要件及び必要書類には次のようなものがあります。

  • 手数料(1,060豪ドル)
  • 個人証明:パスポートや戸籍など身分証明書のコピー、写真
  • 雇用者からノミネートされていることを証明するTransaction Reference Number (TRN) かApplication ID
  • 職務の遂行能力を有すること:資格・ライセンス、履歴書、職業団体のメンバーシップ、雇用主からのレターなど。政府公認機関による技能査定(Skill Assessment) が必要な場合もあります
  • 英語能力:IELTSすべての項目について(話す・読む・書く・聴く)平均5.0点(各項目最低4.5)が必要
  • 健康診断:豪政府公認の病院において健康診断を受診し健康保険へ加入
  • 不法行為に関与していないこと:10年以内に1年以上居住経験のある国全ての無犯罪証明

家族が同行する場合は、一人ひとりにつき別途手数料を支払います(18歳以上の家族一人につき1,060豪ドル、18歳未満265豪ドル)。また申請者本人との間柄を証明する書類、健康診断、無犯罪証明の提出が求められます。

提出書類の原本が日本語の場合は、公認翻訳者<National Accreditation Authority for Translators and Interpreters (NAATI)保有者など>の英訳を添付する必要があります。また、書類によってはstatutory declarations(公証人による公証)が求められます。

申請許可に要する期間は、2〜3カ月とされています。ただし、申請資料の追加提出や健康診断の再検査、面接などを求められる場合もあり、時間を要する場合があります。

関係機関
オーストラリア大使館 ビザ査証課

参考資料・情報
オーストラリア政府移民・国境警備局:
Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457)
Document Checklists Temporary Work (Skilled) Visa (Subclass 457)
Subclass 457 Visa Legislative Instruments
Fees and charges for visas
Temporary Work (Skilled) (subclass 457) visa (PDF)

調査時点:2016/09

記事番号: A-011163

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