チチュウカイミバエの発生国からの生果実、同冷凍品の輸入手続き:日本

チチュウカイミバエの発生している国からの生果実や野菜は輸入できますか。冷凍品の場合はどうでしょうか。もし、輸入が許可される場合は、どのような書類が必要ですか。

I. 植物防疫法は、植物に有害な病菌、害虫、寄生植物などが国外から侵入して、農業や林業に害を与えることを防ぐために、次の輸入を禁止しています。

  1. 土のついた植物
  2. 日本に未発生のチチュウカイミバエ、ミカンコミバエ、コドリンガおよび火傷病菌等が発生している国、または地域からの生果実や野菜等


II. 上記I.-b.のように、チチュウカイミバエの発生している国・地域からの生果実・野菜輸入は禁止されています。輸入禁止品目は、病虫害の発生地域ごとに定められており、日本に輸入された場合には、焼却処分等の措置が取られます。仮に契約時に発生が不明確であっても、出荷時に発生が発見されると輸入できません。従って、契約書には「出荷時にチチュウカイミバエの発生が公的な機関で確認された場合、本契約は自動的に破棄される。」といった主旨の条項を挿入しておくと、契約上のトラブルが未然に防止できるでしょう。


III. 輸入禁止品目とされている場合でも、マイナス17.8℃(0°F)以下で凍結、保存された冷凍品の場合は、仮に害虫や寄生植物が付着していたとしてもそれらは既に死滅しており、新たな害が発生しないと考えられるため、輸入は許可されます。この場合は、輸入検査・検疫を申請する際に、輸出国政府機関が発行した病害虫が付着していない旨を記載した「植物検疫証明書」、または日本の植物防疫機関が認めた輸出国内の公的機関が発行した証明書をあらかじめ所轄の植物防疫所へ提出しなければなりません。さらに、上記の植物検疫証明書のなかに、その果実がマイナス17.8℃(0°F)以下で凍結され、日本での植物検査の時点までその温度が維持されていたことを示す記述が必要です。


IV. このようにチチュウカイミバエなど病害虫の侵入を防止する措置が確立した場合には、その生果実や野菜等の輸入は解禁されます。この手続きについては、「植物検疫における輸入解禁要請に関する検証の標準的手続き」で定められています。


V. 冷凍品も、食品衛生法の適用を受けます。冷凍品を輸入する場合には、通関申請する海空港を管轄する輸入食品監視担当窓口へ、必要事項を記入した「食品等輸入届出書」を提出し、審査を受けなければなりません。この輸入届出書の審査の結果、衛生検査が必要とされたものは保税地域内で検査が行われ、輸入許可の可否が判定されます。


関係機関
農林水産省生産局消費安全局植物防疫課
農林水産省植物防疫所
厚生労働省輸入食品監視担当窓口
税関


関係法令
農林水産省植物防疫所:
植物防疫法施行規則、輸入禁止地域、植物及び有害動植物


参考資料・情報
農林水産省植物防疫所:
植物検疫における輸入解禁要請に関する検証の標準的手続き


調査時点:2011/08

記事番号: A-010725

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