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食品輸出でノンカロリー表示とする際の成分規定:米国向け輸出

質問

米国へノンカロリーシロップを輸出します。必要な成分表示について教えてください。

回答

米国の食品表示は、連邦食品医薬品化粧品法(Federal Food, Drug, and Cosmetic Act: FD&C Act)、栄養表示教育法(Nutrition Labeling and Education Act of 1990: NLEA)および公正包装表示法(Fair Packaging and Labeling Act: FPLA)に基づき、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)が規制しています。

I. 食品の品質表示基準

FDAは以下の項目を食品の「必要記載事項」として表示することを事業者に義務付けています〔連邦規則集(CFR)Title 21 CFR 101.2、21 CFR 101.3、21 CFR 101.4、CFR 101.5、21 CFR 101.9、21 CFR 101.105〕。包装および容器上の表示には、すべての必要な記載事項を表側表示パネルに記載する方法、もしくは下記の1.食品の名称と2.正味内容量のみを表側表示パネルに記載し、その他の表示を情報パネル(表側表示パネルのすぐ右側の表示パネル)に記載する方法があります。

  1. 食品の名称
  2. 正味内容量の表示
  3. 製造業者、包装業者または卸売業者の名称および事業所の所在地
  4. 成分リスト(原材料名を記載複数の原料が含まれている場合には、含有量が多い順に記載)
  5. 栄養表示(栄養成分を表示)
  6. アレルギー表示(該当する場合のみ 主用食品アレルゲンとして、牛乳、卵、魚類、ナッツ類、小麦、ピーナッツ、大豆を特定しています。詳しくは文末のウェブサイトを参照ください。)

II. 食品の栄養表示基準

FDAは栄養表示規則で、一食分量(Serving Size)と栄養成分(Nutrition Facts)の表示を義務付けています。

  1. 一食分量(Serving Size)
    その食品の通常1回の食事で摂取される一食分量(Serving Size)を、グラムと個数またはカップやスプーン何杯を単位として表示し、1パッケージに何回分の一食分量が包装されているかを表示します。飲料以外はカップやスプーン(容量は米国基準)などの単位で表示するのが一般的です。FDAは食品を140種類に分け、それぞれ通常消費基準量(Reference Amounts Customarily Consumed: RACC)をCFR 101.12(直近では2016年5月に改正)で規定しています。なお、通常消費基準量をもとに一食分量を決める方法は文末参考資料FDAの公表する「食品表示ガイド L64」を参照ください。
  2. 栄養成分表示(Nutrition Facts)
    その食品の一食分量に含まれる栄養成分量を表示します。項目は、総カロリー、総脂肪量、飽和脂肪、トランス脂肪、コレステロール、ナトリウム、総炭水化物量、食物繊維、糖質、砂糖添加物(糖みつ、ハチミツ等)、タンパク質、ビタミンD、カルシウム、鉄分、カリウムの順に表示します。さらに、そのグラム数とその栄養成分量が1日2,000キロカロリーを消費する食生活に必要な量(Daily Value)に占める割合(%)を併記します。詳細は文末のウェブサイト栄養成分表示(2016年5月改正)を参照ください。

III. ノンカロリー表示

米国では、ノンカロリーと同義の「calorie free(カロリーを含まない)」と表示するには、一食分量当たりのカロリーが5キロカロリー未満でなくてはなりません〔連邦規則(CFR)Title21 101.60、(b)、(1)〕。
従って、米国へ輸出予定のシロップに、カロリーが全く含まれていない場合、および含まれているが一食分量当たり5キロカロリー未満の場合も「calorie free」と表示できます。その他「without calories」、「no calories」、「zero calories」、「free of calories」、「trivial source of calories」、「negligible source of calories」、「dietarily insignificant source of calories」も同様に表示できます。

シロップのカロリーが一食分量当たり5キロカロリー以上、40キロカロリー以下の場合は「low calorie(低カロリー)」または「low source of calories」、「few calories」などと表示します〔連邦規則(CFR)Title21 101.60、(b)、(2)〕。

他の標準的なシロップよりもカロリーが25%以上少ない場合は「lower in calories(軽カロリー)」または「fewer calories」、「reduced in calories」などと表示します〔連邦規則(CFR)Title21 101.60、(b)、(4)〕。

米国へ輸出する場合、輸出予定のシロップのカロリー値を正確に測定することに加え、一食分量を何グラムとするか、それがスプーン何杯分かを具体的に把握することが必要です。

カロリー値の記載にあたっては、含有熱量の分析検査を米国の公的検査機関に依頼し、その検査成績に従います。日本国内で厚生労働大臣の登録を受け、米国の検査方法に基づく分析試験を実施する検査機関(登録検査機関)に依頼することもできます。さらに、検査成績書の写しを輸出商品のノンカロリー表示の証拠として米国側輸入者に所持、保管させてください。

関係機関

厚生労働省指定検査機関(例):
(社)日本食品衛生協会食品衛生研究所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

関係法令

食品医薬品局(FDA):
連邦食品・医薬品・化粧品法Federal Food, Drug, and Cosmetic Act(FD&C Act)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
連邦規則(CFR)21章101部 食品表示外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

参考資料・情報

食品医薬品局(FDA):
食品表示ガイド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(業界向けガイダンス 2013年1月)
食品表示ガイドPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(1,262KB)
食品アレルギー表示ガイド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
通常消費基準量外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2016年5月改正CFR 101.12 P.65以降)
栄養成分表示外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2016年5月改正)
独立行政法人農畜産業振興機構(Alic):
食品の栄養成分表示に関する規定が約20年ぶりに改定され、砂糖についても新たな表示義務が追加(米国)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
厚生労働省:
国内登録検査機関一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
外国公的検査機関一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

調査時点:2017/1

記事番号: A-001223

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