日本産食品に対する放射線検査を終了

(オーストラリア)

シドニー事務所

2014年01月24日

オーストラリア農林水産省は、1月23日をもって日本産食品に対する放射線検査を終了すると発表した。

<基準値を超える値は計測されず>
オーストラリア検疫検査局(AQIS)を所管する農林水産省は1月23日、日本からの食品に対する放射性物質検査の終了を発表した。

2012年9月3日以降、1都7県から輸出された茶(生鮮、乾燥)、キノコ(乾燥)、魚類(生鮮、冷凍、乾燥)が放射線検査のサンプル検査の対象(2012年9月7日記事参照)となっていた(表参照)。これまで1,400件の放射線検査が実施されたが、いずれも基準値を超える値は計測されなかった。

放射線検査の対象(2012年9月3日現在)

農林水産省は、オーストラリア放射線防護・原子力安全庁による現状評価を基にしたオーストラリア・ニュージーランド食品標準局(FSANZ)の追加的な政策評価を受けて、日本からの前述の食品に対する放射性物質検査の終了を決定した。なお、通常の放射線検査については引き続き実施される。

(平木忠義)

(オーストラリア)

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