関税制度
最終更新日:2024年12月10日
管轄官庁
財務省関税局
関税率問い合わせ先
ザカート・税・税関庁(Zakat, Tax and Customs Authority)
ザカート・税・税関庁(Zakat, Tax and Customs Authority
)
Address:Prince Abdulrahman Bin Abdulaziz St
Riyadh 12628
Tel:+966-11-204-8998(海外から)
Tel:19993(Local Call)
E-mail:info@zatca.gov.sa
関税体系
GCC関税同盟の発足により、多くの品目の関税は5%となっている。高い場合でも10~20%が多いが、たばこ、デーツ、肉類といった一部の製品については、特別に高い関税率が適用される。関税率は、ザカート・税・税関庁のウェブサイトで品目別に検索できる。
2003年1月1日にGCC関税同盟が発足し、GCC統一関税法によって、GCC諸国からの輸入品の関税は免除されることになった。対外共通税率は5%と定められたが、GCC統一関税には、次のような例外もある。
- 動物、魚類、野菜、穀物、書籍、医薬品、貴金属、航空機、船舶等(関税率0%)
- 外国公館による輸入品、国防省による輸入品、個人の身の回り品、返送品(関税率0%)
- タバコ・同製品(関税率100%)、一部の酒類(酒類の輸入が可能なGCC加盟国には関税率50%が適用)
- 2020年6月に、サウジアラビアでは、約1,300品目の関税引き上げが行われ、2022年6月には国内産業と地元の農業生産保護を目的に、新たに99品目の関税が引き上げられた。詳細は、ザカート・税・税関庁のウェブサイトからHSコードで検索可能。
- サウジアラビア国内で調達困難な原材料(サウジアラビア国内の製造業向け資本財、原材料・部品として使用され、かつ同国内での調達が困難な品目については、商業省・免税委員会に申請して許可が出た場合、支払った関税は後から還付される)
国内産業保護を目的として、サウジアラビアでは一部商品に高い関税(10~25%程度)が賦課される。10%以上の関税がかかる商品の例など詳細は、ザカート・税・税関庁のウェブサイトからHSコードで検索可能。
ザカート・税・税関庁 "Search in Tariff"
品目分類
HS方式
関税の種類
原則、従価税
課税基準
CIF価格
対日輸入適用税率
協定税率(日本を対象とした特別協定や特別関税率はない)
特恵等特別措置
GCC加盟国からの輸入品やアラブ諸国で40%以上の価値が付加された商品は、国産品として認定され関税は免除される。
2003年1月1日のGCC関税同盟発足により、GCC加盟国にいったん関税を払って輸入された商品は、その原産地比率にかかわらず、加盟国域内貿易では関税が免除される。また、大アラブ自由貿易地域(GAFTA)により、加盟するアラブ諸国内で付加された価値が40%以上の製品は、付加価値が加わった国の産品とみなされ、加盟国域内貿易では関税が免除される。
なお、サウジ財務省は2021年7月の省令により、ボイコットリストに記載のある企業の資本が入っている場合、GCC域内で生産されたとしてもGCC産と認めない規則を発表した。2021年7月8日付ジェトロの記事「サウジアラビア、GCC産製品の関税優遇条件を厳格化」を参照。
関連法
GCC統一関税法、種々の勅令および財務省の決定。
ザカート・税・税関庁:GCC統一関税法 "Common Customs Law of the GCC States, 2003(421KB)"
関税以外の諸税
物品税、付加価値税(VAT)
2017年6月から、炭酸飲料に対し50%、たばことエナジードリンクに対し100%の物品税の課税が開始された。2018年1月1日から付加価値税(VAT)5%が導入された。2019年12月からは、砂糖入りのあらゆる飲料に(糖分量にかかわらず)50%の物品税が課された。
2020年7月には、付加価値税(VAT)が従来の5%から15%に引き上げられた(住宅用不動産の賃貸料への課税はない)。
その他
なし。