イランの貿易投資年報

要旨・ポイント

  • 2023年の実質GDP成長率は4.7%のプラス成長。
  • 消費者物価上昇率は前年比14.0ポイント下落しているが、失業率は高止まり。
  • 2023年の輸出は前年度比7.3%減、輸入は10.9%増。
  • 日本からの輸出が前年比25.7%増、輸入が13.1%減。

公開日:2024年10月24日

マクロ経済 
前年に続きプラス成長が続く

2023年のイランの実質GDP成長率を、IMFは4.7%、世界銀行は3.8%と発表した。世界銀行は、イラン経済について、米国による経済制裁といった外部圧力を受けているものの、2022年に引き続き、緩やかに成長しているとし、その要因として、世界的な石油市場の逼迫により拡大した石油部門、前年に縮小した農業部門の揺り戻しがあったとした。

一方で、政府支出は2021/22年度の急激な拡張政策を受けて、財政赤字を抑えるために縮小した。また、工業生産部門への投資は好調だったものの、経済制裁、外部市場や最新技術へのアクセスの制限といった問題に直面しているとしている。

2023年1月初め時点での為替レート(Bonbastレート)は1ドルあたり約40万リアルで、その後は、1ドル=50万リアル前後で取引され、比較的安定した状態が続いていた。一方で、同年12月後半からリアルは大きく下落し、2024年3月には1ドル=約60万リアルまで下落した。また、同年4月14日にイランが報復としてイスラエルを攻撃した際には(2024年4月15日付ビジネス短信参照)、一時1ドルあたり70万リアル近くと過去最低値を記録した。

消費者物価上昇率は前年と比べ、比較的穏やかな上昇であった。イラン統計センターが発表したイラン暦1402年12月(2024年2月20日~3月19日)の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比32.3%、1402年(2023年3月21日~2024年4月19日)年間では40.7%と発表した。一方で、1402年1月(2023年3月21日~4月20日)の上昇率(前年同月比)をみると、「食品・飲料」は78.5%で、うち「肉・魚介類」は110.2%(そのうち「羊肉、牛肉、鶏肉」は116.5%、「魚介類」は55.9%)だったことから、「食品・飲料」は依然として高い値が続いている。

他方で政府系のイスラーム共和国通信(IRNA)は、イランの石油輸出量はイブラーヒーム・ライーシー前大統領が就任した2021年の日量約30万バレルから、現在は、150万バレルに増加したと発表し、石油輸出の好調ぶりをアピールしている。

また、サウジアラビアなど近隣諸国との関係改善やBRICSなどの経済的枠組みの一員となるなど、各国との関係も強化した。さらに米国による経済制裁の一環として韓国で凍結されていた資産が復活するなど、国際関係の改善が石油などの輸出の増加につながっているとしている。

国際自動車工業会(OICA)によると、主要産業である自動車の2023年の生産台数は118万8,471台と、2022年の106万4,216台から11.7%増となった。内訳は、乗用車が108万7,295台(2022年は99万7,519台)、バスなどが1,233台(862台)となった。

さらに、イラン産業鉱山貿易省のマヌチェヘル・マンテギ運輸担当次官が、「第7次経済開発5カ年計画(2024年度~2028年度)の戦略は、電気自動車およびハイブリッド車関連製品の40%を設計・製造することである」と述べるなどここ数年、イランでもクリーン・エネルギー技術の自動車業界への移転についても関心が高まっている。

失業率については、IMFは2023年の失業率を9.0%、2024年は8.9%と推計(2024年5月時点)している。

貿易 
2023年度の輸出は前年度比減、輸入は10.9%増

イラン税関の発表によると、2023年度の貿易総額は、非石油部門(石油・ガス製品は含む)の輸出総額が前年度比7.3%減の501億2千万ドル、輸入総額は10.9%増の668億8,300万ドルとなった。

貿易相手国の上位5カ国をみると、輸出では前年度に引き続き2023年度も中国がトップで、前年度比3.9%減の141億5,700万ドルだった。中国以外の輸出先は、イラクやアラブ首長国連邦(UAE)などの周辺国およびインドとなっているが、この中でインド向けのみが前年度に比べて増加しており、3.3%増(21億9,700万ドル)で伸び率では上位5つの輸出相手国の中でトップだった。

輸入については、UAEが前年度比13.1%増の209億8,700万ドルで、前年度に続き1位だった。2位は中国で、18.0%増の186億8,200万ドル、3位以下には、トルコ、ドイツ、インドが続いた。

貿易相手上位国の品目別の内訳を相手国側からみると、輸出相手国1位の中国は、2023年度も多様な品目をイランから輸入している、主要品目のうち、鉱石、スラグなどは増加した一方で、有機化学品、塩、硫黄、土石類、銅・同製品、鉱物性燃料などが大幅に減少した。輸出相手国上位5カ国のうちトルコへの輸出はマイナス32.1%で下げ幅が最も大きかった。品目別では輸出量が一番大きいアルミニウムが50%以上の減少となった。

輸入相手国1位のUAEからの統計は2024年7月中旬時点では2022年度の統計から更新されていないものの、2位の中国からは、原子炉・ボイラー等、鉄道用車両・同部分品、電気機器・同部品などが前年度と同様に増加した。

表1-1 イランの主要国別輸出(非石油部門)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国名 2022年度 2023年度
金額 金額 構成比 伸び率
中国 14,733 14,157 28.2 △ 3.9
イラク 10,238 9,351 18.7 △ 8.7
アラブ首長国連邦 7,638 6,715 13.4 △ 12.1
トルコ 6,203 4,211 8.4 △ 32.1
インド 2,127 2,197 4.4 3.3
日本(2023年度:63位) 13 11 0.0 △ 15.4
合計(その他含む) 54,086 50,120 100 △ 7.3

〔注1〕イランの会計年度は通常、3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。
2023年度は2023年3月21日~2024年3月20日、2022年度は3月21日~2023年3月20日。
〔注2〕輸出は非石油部門のみ(石油・ガス製品は含む)。
〔注3〕貿易条件は、輸出入ともにFOBとCFRが混在している。
〔出所〕イラン税関

表1-2 イランの主要国別輸入(非石油部門)[通関ベース](単位:100万ドル、%)(△はマイナス値)
国名 2022年度 2023年度
金額 金額 構成比 伸び率
アラブ首長国連邦 18,553 20,987 31.4 13.1
中国 15,838 18,682 27.9 18.0
トルコ 6,157 7,678 11.5 24.7
ドイツ 2,030 2,177 3.3 7.2
インド 2,943 1,933 2.9 △ 34.3
日本(2022年度:36位) 77 99 0.1 27.3
合計(その他含む) 60,309 66,883 100 10.9

〔注1〕イランの会計年度は通常、3月21日ごろ~翌年3月20日ごろ。
2023年度は2023年3月21日~2024年3月20日、2022年度は3月21日~2023年3月20日。
〔注2〕輸出は非石油部門のみ(石油・ガス製品は含む)。
〔注3〕貿易条件は、輸出入ともにFOBとCFRが混在している。
〔出所〕イラン税関

対日関係 
輸出は25.7%増も輸入は13.1%減

日本の「貿易統計(通関ベース)」によれば、日本とイランとの貿易はここ数年、米国による経済制裁の影響で停滞しているが、2023年の輸出は前年比25.7%増の6,425万8,000ドルであった。一方で、輸入は13.1%減の3,105万4,000ドルとなった。日本からイランへの輸出を品目別にみると、2022年に36.9%減の医薬品が、2023年には63.3%減の285万2,000ドルにとどまった。また、2022年に5.7%増だった原料品も全減を記録した。2022年に13.7%減だった原料別製品は、40.4%減、47万4,000ドルとさらに減少した。一方で、自動車の輸出は、2022年はゼロであったが、2023年に全増の2万6,000ドルとなった。自動車関連では、自動車の部分品が147.0%増の125万5,000ドルとなった。また、電気機器類は全体で102.3%増加となり、主にテレビ受像機が138.5%増の3万1,000ドルとなった。

日本のイランからの輸入を品目別にみると、構成比の55.7%を占める原料別製品全体は前年比31.9%減の1,731万2,000ドルとなり、原料別製品分野で、大半を占める織物用糸・繊維製品は31.8%減の1,728万3,000ドルにとどまった。また、40.5%を占める食料品全体は41.4%増の1,256万8,000ドルに達し、その内、野菜は133.3%増の7万7,000ドルとなった。同じく、穀物類が前年比66.7%増の5,000ドルとなり、果実も41.5%増となったが、魚介類は11.7%減になった。

進出日系企業は、米国の経済制裁による送金等の問題により、引き続き投資や現地でのビジネスが困難な状況にある。

表2‐1 イランの対日主要品目別輸出(FOB)(単位:1000ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年 輸出確々報値
金額 金額 前年比 構成比 増減寄与度
食料品 - - - 0.0 0.0
原料品 443 - 全減 0.0 △ 0.9
鉱物性燃料 9 25 177.8 0.0 0.0
化学製品 9,627 4,151 △ 56.9 6.5 △ 10.7
階層レベル2の項目有機化合物 150 98 △ 34.7 0.2 △ 0.1
階層レベル2の項目医薬品 7,767 2,852 △ 63.3 4.4 △ 9.6
階層レベル2の項目プラスチック 41 82 100.0 0.1 0.1
原料別製品 795 474 △ 40.4 0.7 △ 0.6
階層レベル2の項目鉄鋼 31 3 △ 90.3 0.0 △ 0.1
階層レベル2の項目非鉄金属 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目金属製品 358 104 △ 70.9 0.2 △ 0.5
階層レベル2の項目織物用糸・繊維製品 - 2 全増 0.0 0.0
階層レベル2の項目非金属鉱物製品 91 60 △ 34.1 0.1 △ 0.1
階層レベル2の項目ゴム製品 316 306 △ 3.2 0.5 0.0
階層レベル2の項目紙類・紙製品 - - - 0.0 0.0
一般機械 6,576 6,009 △ 8.6 9.4 △ 1.1
階層レベル2の項目原動機 2,664 3,210 20.5 5.0 1.1
階層レベル2の項目電算機類(含周辺機器) 51 174 241.2 0.3 0.2
階層レベル2の項目電算機類の部分品 26 27 3.8 0.0 0.0
階層レベル2の項目半導体等製造装置 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目金属加工機械 18 65 261.1 0.1 0.1
階層レベル2の項目ポンプ・遠心分離機 540 287 △ 46.9 0.4 △ 0.5
階層レベル2の項目建設用・鉱山用機械 - 44 全増 0.1 0.1
階層レベル2の項目荷役機械 880 333 △ 62.2 0.5 △ 1.1
階層レベル2の項目加熱用・冷却用機器 95 40 △ 57.9 0.1 △ 0.1
階層レベル2の項目繊維機械 137 204 48.9 0.3 0.1
階層レベル2の項目ベアリング 54 217 301.9 0.3 0.3
電気機器 11,222 22,704 102.3 35.3 22.5
階層レベル2の項目半導体等電子部品 - - - 0.0 0.0
階層レベル3の項目IC - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目音響・映像機器 939 871 △ 7.2 1.4 △ 0.1
階層レベル3の項目映像記録・再生機器 925 840 △ 9.2 1.3 △ 0.2
階層レベル3の項目テレビ受像機 13 31 138.5 0.0 0.0
階層レベル2の項目音響・映像機器の部分品 6 5 △ 16.7 0.0 0.0
階層レベル2の項目重電機器 38 82 115.8 0.1 0.1
階層レベル2の項目通信機 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目電気計測機器 963 750 △ 22.1 1.2 △ 0.4
階層レベル2の項目電気回路等の機器 118 125 5.9 0.2 0.0
階層レベル2の項目電池 - 5 全増 0.0 0.0
輸送用機器 595 1,281 115.3 2.0 1.3
階層レベル2の項目自動車 - 26 全増 0.0 0.1
階層レベル3の項目乗用車 - 9 全増 0.0 0.0
階層レベル3の項目バス・トラック - 17 全増 0.0 0.0
階層レベル2の項目自動車の部分品 508 1,255 147.0 2.0 1.5
階層レベル2の項目二輪自動車 87 - 全減 0.0 △ 0.2
階層レベル3の項目航空機類 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目船舶 - - - 0.0 0.0
その他 21,843 29,614 35.6 46.1 15.2
階層レベル2の項目科学光学機器 5,088 5,410 6.3 8.4 0.6
階層レベル2の項目写真用・映画用材料 5,302 6,386 20.4 9.9 2.1
合計 51,112 64,258 25.7 100.0 25.7
表2‐2 イランの対日主要品目別輸出(CIF)(単位:1000ドル、%)(△はマイナス値)
品目 2022年 2023年 輸入確々報値
金額 金額 前年比 構成比 増減寄与度
食料品 8,887 12,568 41.4 40.5 10.3
階層レベル2の項目魚介類 402 355 △ 11.7 1.1 △ 0.1
階層レベル2の項目肉類 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目穀物類 3 5 66.7 0.0 0.0
階層レベル2の項目野菜 33 77 133.3 0.2 0.1
階層レベル2の項目果実 5,680 8,037 41.5 25.9 6.6
原料品 649 977 50.5 3.1 0.9
階層レベル2の項目木材 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目非鉄金属鉱 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目鉄鉱石 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目大豆 - - - 0.0 0.0
鉱物性燃料 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目原油及び粗油 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目石油製品 - - - 0.0 0.0
階層レベル3の項目揮発油 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目液化天然ガス - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目液化石油ガス - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目石炭 - - - 0.0 0.0
化学製品 121 24 △ 80.2 0.1 △ 0.3
階層レベル2の項目有機化合物 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目医薬品 - - - 0.0 0.0
原料別製品 25,404 17,312 △ 31.9 55.7 △ 22.6
階層レベル2の項目鉄鋼 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目非鉄金属 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目金属製品 19 8 △ 57.9 0.0 0.0
階層レベル2の項目織物用糸・繊維製品 25,353 17,283 △ 31.8 55.7 △ 22.6
階層レベル2の項目非金属鉱物製品 31 19 △ 38.7 0.1 0.0
階層レベル2の項目木製品等(除家具) - 2 全増 0.0 0.0
一般機械 27 4 △ 85.2 0.0 △ 0.1
階層レベル2の項目原動機 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目電算機類(含周辺機器) - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目電算機類の部分品 - - - 0.0 0.0
電気機器 475 56 △ 88.2 0.2 △ 1.2
階層レベル2の項目半導体等電子部品 393 3 △ 99.2 0.0 △ 1.1
階層レベル3の項目IC 393 - 全減 0.0 △ 1.1
階層レベル2の項目絶縁電線・絶縁ケーブル - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目音響映像機器(含部品) - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目重電機器 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目通信機 - - - 0.0 0.0
階層レベル3の項目電話機 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目電気計測機器 32 50 56.3 0.2 0.1
輸送用機器 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目自動車 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目自動車の部分品 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目航空機類 - - - 0.0 0.0
その他 182 113 △ 37.9 0.4 △ 0.2
階層レベル2の項目科学光学機器 - - - 0.0 0.0
階層レベル2の項目衣類・同付属品 3 5 66.7 0.0 0.0
階層レベル2の項目家具 20 27 35.0 0.1 0.0
階層レベル2の項目バッグ類 3 2 △ 33.3 0.0 0.0
合計 35,746 31,054 △ 13.1 100.0 △ 13.1

その他 
インド、中国、サウジアラビアとの外交関係を拡大

上海協力機構(SCO)の第23回首脳会議が2023年7月4日、インドのナレンドラ・モディ首相を議長としてオンラインで開催され、準加盟国だったイランの正式加盟が承認された(2023年7月5日付ビジネス短信)。

同じく、BRICS首脳会議の議長を務めた南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は2023年8月24日、会議の成果報告演説を行い、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、UAEの6カ国がBRICSに新規加盟することを発表した(2023年8月25日付ビジネス短信)。また、イランのアリ・フェクリ経済財務副大臣は、過去1年で中国からイランへの投資が前年比10倍の30億ドルに増加し、特に物流や港湾、鉱業、再生可能エネルギー分野などへの投資が活発になったと発表するなど、2023年に、イランは主に中国、ロシア、インドなどとの国際関係を強化した(2024年3月5日付ビジネス短信)。

基礎的経済指標

(△はマイナス値)
項目 単位 2021年 2022年 2023年
実質GDP成長率 (%) 4.7 3.7 4.7
1人当たりGDP (米ドル) 3,410 4,055 4,662
消費者物価上昇率 (%) 34.3 54.0 40.0
失業率 (%) 9.2 9.0 9.0
貿易収支 (100万米ドル) 15,844 22,247 n.a.
経常収支 (100万米ドル) 11,144 14,205 n.a.
外貨準備高(グロス) (100万米ドル) n.a. n.a. n.a.
対外債務残高 (100万米ドル) 8,675 6,282 n.a.
為替レート (1米ドルにつき、イラン・リアル、期中平均) 42,000 42,000 42,000


2023年は推計値、貿易収支、経常収支、対外債務残高はイランの会計年度。2021年度は3月21日~2022年3月20日、2022年度は3月21日~2023年3月20日、2023年度は3月21日~2024年3月20日
出所
実質GDP成長率、1人当たりGDP、消費者物価上昇率、失業率、為替レート:IMF
貿易収支、経常収支、対外債務残高:イラン中央銀行