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市場・トレンド情報

2012年秋冬 LONDONファッションウィークレポート(2012年2月17~22日)

2012年3月
分野:ファッション

2012年秋冬ロンドンファッションウィークの開幕にあたり、ブリティッシュファッションカウンシル(BFC)のハロルド・ティルマンCBEは「ファッション業界は英国の経済の成長を助けると信じている」とコメント。また、歌手のリアーナはステラ・マッカートニーのアフターショーパーティで、「全てが今、ロンドンにある」とコメントした。

2012年秋冬LFWと英国ファッション業界の状況

  • 若手、ベテラン合わせて120の英国とインターナショナルのブランドが、ロンドンファッションウィーク(LFW)の展示会に参加し、レディートゥーウェアやアクセサリーを展示。
  • 6日間にわたり、59のキャットウォークショーと24のプレゼテーションを発表。
  • VODAFONEが2012年の2月からメインスポンサーになり、前回までのキヤノンはオフィシャルイメージパートナーとなった。
  • トップショップはLFWにおいて、NEWGEN(ロンドンを表現し、これから活躍できるデザイナーをセレクト)のスポンサーシップを提供し10周年となった。
  • ジョナサン・サンダーが今年の「ブリティッシュファッションカウンシル/Vogue デザイナーファッションファンド」の優勝者を発表。
  • メンズウェアは、今季で7シーズン目を迎え、7つのショーと4つのサロンショー、2つのプレセンテーションが行われた。
  • LFW開催中には、バイヤー、TVやラジオのクルー、ジャーナリストとフォトグラファー合わせて約5,000人が訪れた。
  • LFW開催中に予測される取引総額は、1シーズンで約100ミリオンポンド。内、海外からのオーダーは74ミリオンポンドとされている。
  • 2010年のBFCのリポートによると、英国のファッション産業は21ビリオンポンドの経済価値があるとされている。
  • 英国のファッション産業では816,000人の雇用があり、クリエイティブ業界ではもっとも多い雇用数を誇るとBFCの2010年のレポートが発表している。
  • 2012年6月14日に新たにUKメンズコレクションがロンドンで開催されることとなり、これを受け、チャールズ皇太子がロンドン最終日のレセプションのホストを務めた。

2012年秋冬ニュー・イニシアティブ

  • 今季LWFでは高価格帯のファインジュエリーの10ブランドが選ばれ、サマーセットハウスのテラスで初めて展示された。BFC ROCK VAULTと題されたショーケースのスポンサーにはThe international Palladium Board、キュレーターにスティーブン・ウェブスターが選ばれ、英国の革新的なファインジュエラーを後押ししていく。今季初めて選ばれたジュエラーは Alexandra Jefford、 Fernando Jorge、 Hannah Martin、Hillier、Husam El Odeh、 Jo Hayes Ward、Jordan Askill、 Melanie Georgacopoulos、Sophie Bille Brahe 、Tomasz Donocik.の他、5つのコンセプトによってセントラル・セント・マーチンズの学生が作った高級メタルパラジウムを使用したジュエリーも展示された。
  • サマーセットハウスのエンバンクメントのギャラリーに、3番目となるショーケースが追加された。前回まではキャットウォークショー用スペースとして使われていたが、今シーズンはLFW期間中、11人のデザイナーの作品が展示された。デザイナーにはChristian Blanken、Kinder AgguginiやSimone Rochaなどがいる。
  • River Island がスポンサーを務めるFash/Onのイベントでは、ファッション関連ショートフィルムが紹介された。新人の映画制作者が作品を提出し、コンテストの結果に選ばれた最優秀者は映画会社等からサポートを受けることができる。
  • インターナショナル・ファッション・ショーケースでは、ブリティッシュカウンシルとブリティッシュファッションカウンシル、80カ国の国際的なデザイナーたち、ロンドンにある19カ国の大使館やカルチャー協会が協力し、各国のファッションを紹介する展示を行った。在英日本大使館では、帽子デザイナーである梶雅人氏と、2011年当地のセントラル・セント・マーチンズを卒業したばかりの川西良平氏の作品を、ultra-indigoのキュレーションによって紹介した。
    (詳細は International-Fashion-Showcase外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます を参照)。

その他の定期 LFW イベント

  • NEWGEN
    トップショップによるスポンサーシップのNEWGENは、今季で10周年を迎えた。今後活躍すると思われる英国の才能あるデザイナーをサポートしてきた。ショーケースは、今季からEast Wingとなり、新しく選ばれたデザイナーにはSimone Rochaがいる。プレスの注目度も高く、コレクションを重ねる度に世界的に有名なショップの買い付けも増えている。
    ロンドンカレッジ・オブ・ファッションを卒業したLucas Naschimentoは、前シーズン3回をブラジル・リオデジャネイロのファッションウィークで発表。Huishan Zhangは中国生まれのデザイナーで、ロンドンを拠点に活動を展開している。その東洋のアイデンティティーとヨーロッパで受けた影響を融合させたデザインとなっている。
    キャットウォークには6人のデザイナーが選ばれた。David Koma、Holly Fulton、J.JS Lee、J.W. Anderson、Michael van der Ham and Simone Rocha.など、全部で15人のデザイナーがサマーセットハウスで作品を紹介する機会を得た。

    「NEWGEN Winners AW12」
    キャットウォーク: David Koma、Holly Fulton、J. JS Lee、J.W.Anderson Women、Michael van der Ham、Simone Rocha
    プレゼンテーション: Christopher Raeburn 、 Thomas Tait
    インスタレーション: Nasir Mazhar 、 Sister by Sibling
    エキシビジョン: Huishan Zhang、James Long、 Lucas Nascimento、 Palmer//Harding、Tim Soar Woman

    「NEWGEN Men メンズ」
    メンズから2名のデザイナーがキャットウォークショーに選ばれた。Christopher Shannon、J.W.Anderson。
  • Estethica
    BFC主催のMonsoonによるエシカには、13人の 最前線をいくデザイナーが作品を紹介。過去6年、エシカは環境に優しく、また同じように素晴らしいデザインをする100以上のデザイナーをサポートしてきた。エシカのデザイナーは、エシカの基本ルールであるフェアートレード、環境に優しい製作工程といったポイントを一つでもクリアしていることが求められる(具体的には、オーガニック素材、リサイクル素材、リサイクル可能な素材等の使用など)。今シーズンはレディートゥーウェアのデザイナーにAda Zanditon、Dr Noki's - NHS、Henrietta Ludgate、 Junky Styling、Makepiece、Monsoon、North Circular、Reclaim to Wear and Victim Fashion Street.が選ばれた。アクセサリーデザイナーにAiste NesterovaiteとPachacuti、ジュエリーデザイナーにJoanna Caveと ランジェリーデザイナーにCharini.が選出された。

    「Esthetica デザイナー LFW AW12」
    アクセサリー: Aiste Nesterovaite とPachacuti
    ジュエリー: Joanna Cave
    ランジェリー: Charini
    レディートゥーウェア:Ada Zanditon、Dr Noki's - NHS、Henrietta Ludgate、Junky Styling、Makepiece、Monsoon、North Circular、Reclaim to Wear、Victim Fashion Street
  • Talent Launch Pad
    BFC主催のBFC/ELLEが“新しいタレントをもつデザイナー”を発掘する「Talent Launch Pad BFC/Elle Talent Launch Pad 2011/12」として、4人の受賞者が選ばれた。Claudia Catzeflis、Saloni、Sophie Hulme Vassilisaの4名。2011年9月号のファッション雑誌Elleで発表され、2012年秋冬の彼らのコレクションがLFWに展示された。Talent Launch Padでは、新しいデザイナーのビジネスをサポートし、国内の小売店と提携し、商品の販売促進につなげる活動を行っている。協力小売店はAnna(London、Essex、Norfolk)、Cricket (Liverpool)、Hervia Bazaar(Manchester)、Square(Bath)。今回はこのデザイナー達にとって2シーズン目のLFWでの展示となった。
  • Headonism
    BFC主催、スティーブン・ジョーンズによるキュレーションで、ロンドンの新進ハットデザイナーの作品を展示。ロイヤルアスコットがスポンサー。このHeadonismはBFCの25周年を記念し、スタートされた。今季はEast Wingで開催され、Charlie Le Mindu、J Smith Esquire、Noel StewartとPiers Atkinson、新しくWilliam Chambersが選ばれた。
  • The Exhibition
    ロンドンファッションウィーク開催期間の2012年2月17日から2月22日の間に、120におよぶ新進の、もしくはすでに活躍しているデザイナーやブランドが参加し、アクセサリー、ジュエリー、レディートゥーウェアの秋冬商品を展示した。新たに加わった22のデザイナーは、英国国内外のバイヤーの注目を浴びた。デザイナー達はBFCによる厳しい審査によって選ばれ出展することが許される。展示会場であるサマーセットハウスのネオクラッシックスタイルに囲まれ(前回までは4フロアを使用しての展示だったが、今回から2フロアを使用)、作品のクリエイティブな部分を強調し、販売促進効果を狙った。また有名な4つのショールームもこのThe Exhibitionに参加。Showroom Belgium、Place Rouge、Trace PublicityとRainbowwave.である。BFCのショーケースの一部として活動した。

    Caroline Rush(BFCの会長)は、「今シーズンは、サマーセットハウスを展示会のために新しいレイアウトにし、プレスやバイヤーに対してきめ細やかに仕立て上げられた展示会となるように工夫した。これにより、英国の才能あるデザイナーの作品に焦点が当たるようになった。ベテラン出展者にとってもエキサイティングである一方で、新しい出展者も来場者に対し素晴らしい才能を披露できる良いチャンスになったと思う」とコメント。

その他のLFWのポイント – テーマ “ロンドンブランド”

  • 今回もロンドンファッションウィークには、ステラ・マッカートニーやマックィーンのサラ・バートンが参加し、前シーズンのバーバリーとクリストファー・ケーン同様、大変な盛り上りを見せた。これら豪華な出展者に加え、今年はロンドンオリッピック・イヤーであることと女王のダイアモンド・ジュビリーということもあり、英国をお祝いするムードに包まれている。英国のプレスによると、ビジネスマインドでミラノ、ニューヨーク、パリを出展地に選ぶより、ロンドンの熱気あるクリエイティビティやオリジナリィティ、パッションなどがデザイナー達を呼び寄せているとのこと。
  • サラ・バートンによるマックィーンのはじめてのキャットウォークショーであり、はじめてのロンドンファッションウィーク参加となった。過去10年間マックィーンのショーはパリに出展されていたが、サラ・バートンは11~12年前のマックィーン本人のショーを彷彿とさせるようなコレクションを発表し、感慨深いショーとなった。
  • ステラ・マッカートニーもショーを開催しコレクションを発表。会場にはディナーテーブルが配置され、もの静かにはじまり、最後はテーブル上でのダンスや椅子を使ったパフォーマンスなどが行われ、またケイト・モスがトイレの中でタバコをふかすシーンなどを演じて、ロンドンの廃退した豪奢な雰囲気を見事に表現した。マッカートニーは20代はじめにフランスのブランド クロエの主任デザイナーとなって以来、作品はパリで発表していた。マッカートニー自身のブランドもパリのオペラ座で10周年を迎えるが、2012年のロンドンオリッピックを祝うべく、イブニングウェアのラインを、1シーズンだけ、チーム・ロンドンとして、ロンドンファッションウィークで発表することになった。場所はメイフィアにある元教会を使い、パリジャンスタイルの球体ランプが飾られ、ロニー・スコット・バンドがジャズを演奏し、ウェイターはリネンの黒のエプロンでシャンパンをついでまわった。リアーナはザラ・ハディドと、ケイト・モスはピーター・ブレイクと、ツィッギーはビアンカ・ジャガーと、カニヤ・ウエストはリチャード・グラントと一緒にアフターパーティーに登場した。
  • 英国の人気ブランド マルベリーのショーは、ストリートブック(読み聞かせ本)に仕立てた楽しい演出。英国の寄宿学校のセーターや、犬がマルベリーの高級ドッグアイテムを身につけて登場。シープスキンをトリムしたり、キルティングしたジャケットを、ドッグトゥーウェアとした。アニヤ・ハインドマーチは古き良き時代の英国を表現するように、お茶のトレーを持たせたり、またデザイナー自身が自転車に乗って登場。Quality Streetという英国の古いチョコレート会社の包み紙の色をテーマにしたコレクションを発表。ジャイルズ・ディーコンはセントポール大聖堂近くの小さな会場に、ハリー・ポッターのホグワーツの大食堂を思わせるミニチュアを設置し、豪華なショーを発表。コレクションの内容は普段着には馴染まないものだったが、不景気の中、ロンドンのファッション魂を見せるようなショーだった。
  • 楽しい、豪華なショーも多いが、多くのロンドンのファッションデザイナー達は、顧客がどんなものを着こなしたいかと提案するようなコレクションを発表。ロンドンの秋シーズンは夏のパステルトーンとは反対に、ぱりっとした、シャープなダークカラートーンが中心。
    全体的には、50年代のデザインの影響が多く見受けられ、また、なめらかでモダンなシェープに焦点を当てているという点で20年代調の影響も見受けられた。カラーはレッド、パープルかもしくはティール(濃い灰色かかった青)にブラックを組み合わせたもの。デジタルプリントのフローラルなどミックスしたり、ネックラインはシンプルでショルダーはスクェアーでも大げさではない。スカートはタイトで、短くはなく、トリムにブラックのレースやレザーを付けたものが多くみられた。

ファッションウィークデジタル化

LWF2012年秋冬では、最新技術を駆使した会場の案内などが多く見られ、デジタルスケジュールは多いに役に立った。44のショーはライブ映像がすぐに流され(22のサマーセットハウスのコートヤードで行われたショーと12のエンバンクメントのギャラリーでのショー、8のトップショップのオフィシャル会場1 Old Billingsgate Walk)、またその他バーバリー・プローサムや、ロクサンダ・イリンチックなどシティーエリアで行われたショーもすぐにデジタルで発信。それらは BFCのウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます を通してパソコンからもアクセスできた。また、サマーセットハウスの会場の外に設置したLEDスクリーンでは、ライブ中継で見ることができた。今回BFCは 公式ツイッター外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます でも多くのコメントを発信。

BFCはオウラズマ(ショーの様子などのイメージやオブジェを見ることができるビデオとオーディオの装置)を通じて、LFWにデジタル革命をもたらした。携帯電話を使って、フリーのオウラズマのアプリケーションをダウンロードし、LFWを見ると、それぞれのデザインのポイントなどが表示され楽しむことができた。

BFCウェブサイトは最近リニューアルされ、デザイナー、プレス、バイヤーやパブリックにイベントの紹介やビジネスサポートなど、より便利に多くの情報を提供するようになった。デジタルテクノロジーとクリエイティビティを融合させ、もっと多くの英国デザイナーたちを世界に羽ばたかせることを考えているようだ。

デジタルスケジュールは ロンドンファッションウィーク デジタルスケジュール外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます からアクセスできる。

(ロンドン事務所)

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