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市場・トレンド情報

展示会レポート:SCOOPインターナショナル2012年秋冬

2012年3月
分野:ファッション

全体概要

SCOOP International Fashion Show February 2012外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(1)会場:Saatchi Gallery
Duke of York’s Headquarters, King’s Road, London, SW3 4RY
スローンスクエア、キングスロード界隈は住宅地で、ファッション好きのみならずクリエイティブ、メディア関係の人々に人気の高級ショッピング街である。Saatchi Galleryはメディア王Charles Saatchi氏が個人所有する地位のあるアートギャラリーで、常に変化を遂げる現代アートコレクションがダイニングやバーエリアにも展示され、地下には作品にインスパイアされた生活雑貨を取り扱うショップがある。

(2)日時:2012年2月12日~14日
年に2回開催。 SS13は2012年7月8日~10日に開催予定

(3)出展者/来場者数:
2011年2月に行われた第一回の展示会では70ブランドが参加、1,000人の来場者があった。2回目となった2011年8月の参加ブランドは150、来場者数は1,400人であった。3回目の2012年2月の参加ブランドは180に上り、来場者数は前回の倍以上となった。Scoop Internationalへの来場者はファッション業界関係者のみに限定されており、一般公開はしていない。

背景

発起人のKaren Radleyは高級かつコンテンポラリーなレディース服市場に合う新しい展示会の必要性を感じていた。2011年3月の WGSN(Worth Global System Network)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます イベント後のインタビューで、「ヨーロッパの他の都市が高級レディースブランドをうまく取り扱っている一方で、ロンドンには同じ様な基盤がないと感じる」と語っている。バイヤーから「英国経済が不況のため出張経費を削減された」と聞いた彼女は、他の都市の様にロンドンをベースとした、ミーティングや食事のスペースを併せ持った広いアートフルな場所で、厳選されたブランドだけを展示する展示会を開催することを思い立った。インスピレーションはミラノやパリ、ニューヨークの「ブティックファッションショー」だと言う。
著名な英国人デザイナーOssie Clarkの回顧展をVictoria and Albert Museumで開催した経験をもつKarenは、Saatchi Galleryがモダンかつビジネスとアートの融合を目指すビジョンにぴったりであると確信した。このギャラリーは展示会にアートの魅力を与え、作品を展示する側も通常のビジネス空間に比べ、ギャラリーのドラマチックな空間を使えとても斬新だと述べている。

レイアウト

3フロア各階はそれぞれのギャラリーに区分されている。1階はGloverall(伝統的なアウターウェア)やLavenham(キルト製ジャケット)のような、英国固有の歴史あるブランドを扱う。Orla Kiely(ファッションとアクセサリー)やLes Nereides(ジュエリー)のような有名ブランドも入っていた。2階は様々なサイズのスペースに、新進ブランド、既知ブランドが混在する。3階は最近急成長の新人ブランドが小さなブースを設けている。
Nez a Nez(パフューム)、Hype Noses(キャンドル)、Strangebeautiful(マニキュア)などライフスタイルブランドが増えてきている。これらのブランドはアパレル部門と分けずに、服、靴、アクセサリーの中に総体的な商品として自然になじむような形で展開されている。このアレンジメント展示はとても好評であった。Marithe et Francois Girbaud、Patrizia Pepe、Jucca、Filippa K、Hache, Goldhawk、Plein Sud JeaniusやBella Freudのスタイリッシュなコレクションが、Andrée PutnamやSix Scentsのパフュームと並んで展示されていたり、Kenzo、Les Nereides、Vivienne Westwood、vintage Chanel、Hermesのアクセサリーが、Mexicana、Robert Clergerie、The Jacksons等のフットウェアと一緒に取り上げられていた。多くの海外ブランドが英国市場参入は初となり、他の展示会では見ることができない。
Karen Radleyはインタビューで、「Scoopが新進ブランドにプラットフォームを提供できることは、主催者として、とても重要。新たな商品はファッション小売業界にとって常に不可欠であり、多くの新ブランドが、今シーズンの英国で行う唯一の展示会としてScoopを選んでくれた事は光栄に思う」と語っている。

出展者リストはウェブサイトで入手可能: SCOOPインターナショナルデザイナー一覧外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

出展者のコメント

2012年秋冬の唯一の日本ブランド As Know As外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます のディレクター手塚マキコ氏は、「他社との競合という感覚が強い大規模なヨーロッパの展示会に比べ、Scoopインターナショナルは隣接するブランド同士がアドバイスを提供し合ったり、ネットワークを広げるチャンスを楽しむといった、フレンドリーで協力的な雰囲気がある」とコメントしている。さらに、前回の展示会で英国人バイヤーの2012年春夏の発注が好調だったため、その関係を維持したかったとも述べている。
その他のデザイナーは、英国人バイヤーは以前ほど出張しなくなり、作家性の強いブランドはPUREやロンドンファッションウィーク以外で、欧州大陸まで行かず、Scoopで他都市のバイヤーとのコネクションが維持できるのは有益だと話す。また、同展示会場は、周辺にある居心地よくクオリティーの高いバーやレストランを満喫できることで 、リラックスしたいい雰囲気が作られているとの意見も多かった。

2012年秋冬トレンド

特に注目されるのは、モダンでアートに影響を受けたデザインである。

(1) OYUNA外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
彫刻のようなシルエットと型破りなディテールを取り入れ、モンゴル製カシミアを使用するロンドンベースのファッション/インテリアデザイナー。OYUNAは3月のTranoi以外、今年はScoopだけに参加。代表者からのコメント:「他の英国の展示会ではしっくりこないうちのコレクションにとって、Scoopは美しいセッティングです。この展示会はうちのブランドイメージの宣伝やプレゼンにいいですね。しかしバイヤーからの注文という意味では静か。バイヤーとここで会って、後ほど問い合わせが来ればいいのですが」

(2) Rose and Rose外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
トレンド重視のスカーフは100%シルク、毛、カシミア製でメンズ、レディースの両方がある。落ち着いたトーンで建築からインスピレーションを受けた柄のスカーフは、複雑な装飾やディテールを用い、スカーフをただのアクセサリーからメインへと変える。

(3) Ridley and Dowse外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
Vivienne RadleyとSusannah Dowseの長年の友人二人組のコラボによるブランド。グラフィックにインスピレーションを受けた、英国製のコスチュームジュエリーのコレクション。値段は手頃で、ポップに影響を受けた身につけるアート。コレクションはギャラリーショップやミュージアム(Saatchi Galleryを含む)で取り扱っている。

(4) Thursday/Friday外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
楽しく遊び心あるバッグのコレクションのデザイナーはLA出身。反ステータス、反It Bagをメッセージとして掲げる。今メディアが“lo-fi”と呼ぶベーシックな買い物客、持ち手が良く便利なトートバッグを目指す。米国で人気の最新アイテムは、プレーンなカンバス生地トートバッグにクラシックなレディースバッグの写真をプリントした物。ポップアートとポストモダニズムがバッグという形で融合する。

以上に対照的なのがヴィンテージに影響を受けたブランドの存在。単にヨーロッパのメゾンブランドのヴィンテージを集めたかのようなブランドもあれば、歴史に強く根付くスタイリッシュなインスピレーションを基に新たにコレクションを作るブランドもある。

(5) Orla Kiely外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
英国のブティックで根強い人気のOrla Kielyの最新コレクションは、水兵服や1930年代のポパイ漫画のキャラクター、オリーブからインスピレーションを得ている。

(6) Suzannah外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
オーダーメードのドレスはヴィンテージクチュールの影響を受けている。雑誌等の英国ファッションメディアに頻繁に登場するSuzannahはブライダルドレスも人気である。

更に、非常にフェミニンでクラシックな美しさを持つブランドが多く見られた。これらのブランドは英国やヨーロッパの、経済的に豊かなミドルクラスの洗練された雰囲気を探す独立系ブティックのバイヤーに好まれる。多くはヨーロッパをベースとするブランドである。

(7) Sandrina Fasoli外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
Mangoのコレクションもデザインしたことがあるベルギー出身のデザイナーは、数々の受賞歴を持ち、フェミニンでクラシックな仕立てをする。女性らしいパステルカラーと、対照的な黒を自由にあやつり、遊び心とシリアスの両面を持つ女性らしさ、というビジョンを作り上げる。30代以降のビジネスウーマン向けの、とても着やすくフェミニンだがパワフルなスタイリングを展開する。

(8) Rodika Zanian外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
フェミニンでシックな美しさを兼ね備え、とても着やすいこのレディースブランドのデザイナーはパリ出身。フランス国内では高級ブティックのバイヤーに人気がある。女性らしいラインやセックスアピールを大切にする一方、クオリティーの高い素材感や仕立てのため、洗練された雰囲気をもつ。

(9) Riani外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
ドイツ出身のデザイナーの仕立てがうまく、調和がとれたセパレーツ。イタリア製の縫製糸にドイツの技術を加え、洗練されたヨーロッパの女性向けに丈夫で控えめ感のあるニットウェアのコレクションを提供。

ロンドンオリンピックとエリザベス女王即位60周年記念が様々な分野の小売業者にとって強いテーマとなっている事を受け、今年のビッグトレンドは英国の伝統がストーリーとなっている。以下のブランドにその流れが見られる。

(10) Lavenham外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
1969年設立の元々乗馬用であったキルト製ジャケットのブランド。長年日本のセレクトショップに人気で、トゥモローランド、ビームス、ハバーサック、Cash Ca等のブランドとのコラボに強い。

(11) Gloverall外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
英国よりむしろ日本で高い人気を誇る、老舗アウターウェアブランド。YMC、b-storeやファッション界の重鎮Fred Perryなど、エッジーなロンドンブランドとのコラボが成功したおかげで最近より一層認知度をあげている。

(12) Johnstones of Elgin外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
高級カシミアを用いたファッション、ホームウェア、ライフスタイル装飾品を製造するスコットランド出身のこのブランドは、昔から英国人に親しまれている。

(13) Vivienne Westwood Scarves外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
カルト的人気の英国パンクブランドのネックアクセサリー。

(14) Bella Freud外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
英国のアイコン的デザイナーが織りなす、アグレッシブで遊び感あるニットウェアブランド。

(ロンドン事務所)

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